2026-01-18
『思い出になる』
今はこうして笑い合っていても
いつかは思い出になってしまう。
つい先日、好きな人とスノボーをするため
住んでいる県から近いスキー場へと行った。
僕が運転をして、好きな人は助手席にいて
じゃがりこをボリボリと食べているのだが。
1本ずつ食べればいいというのに
1本を食べ終える前に次を含んで
結果的に口が大きく膨らんでいる。
リスみたいで可愛らしいとしか思えず
「喉に詰まらせないでよ」と気遣った。
その子はじゃがりこと一緒に買っていた
水のキャップを開けてゴクゴクと飲んで
「喉乾いたら言ってね」と僕の分を持ち
こちらに向けてくるからまた好きになる。
「ありがとう」とだけ言い
僕はハンドルを強く握った。
数時間の移動によって到着。
隣に座っている好きな人はもう長距離移動に
疲れ切ってウトウトとしていて胸がざわつく。
「着いたよ」と肩をゆすりながら言い
僕は先に車を降りて荷物の準備をした。
後からその子も車から降りてきて
小さな鞄だけを持ってスキー場へ
テクテクと歩幅を合わせて向かう。
日曜日ということもあって人が混んでいて
家族連れからカップルまでが混ざっている。
受付でスノボーの板や服を借りたりして
お互い更衣室で着替えてから待ち合わせ。
格好つけようと思ってセットした髪の毛も
僕はニット帽を被ることで台無しにしたが。
その子は上手くニット帽を被り
より可愛くなってしまっていた。
スノボーの板を持って、その場所へと向かう。
未経験同士だったことからまずは
雪山の麓で練習をしようとなった。
足に板を装着して、いざ滑ってみるが
少し進んだらすぐ転んでしまっている。
僕も好きな人を追うように滑るのだが
同じところで転んでしまって腕が痛い。
「わはは」と笑っている表情が嬉しくて
僕も「わはは」と笑って楽しさを表現し
「もう一回練習しよう」と言って戻った。
相も変わらず、成長をしない僕と
少しずつ成長してしまうその子が
不釣り合いだと言われてるようで
どこか悲しくなってしまうけれど。
雪玉を僕に投げてきたときばかりは
もう、恋を抑えられそうになかった。
辺りではカップルがイチャイチャと
スノボーを楽しんでいるというのに
僕らは雪合戦をして笑い合っている。
好きだ、と幾度となく思わせられてしまう。
降り続ける雪がその子の頭に
幾つか残っていてそれがまた
可愛らしくて食べちゃいたい。
雪合戦で敗北に帰した僕はそのあと
その子にカツカレーを奢ったのだが。
全て思い出になるくらいなら
どうでもいい、と思っていた。
空腹を満たしてからまたスノボーをするため
リフトに乗って山の上へ移動をしているとき。
僕は「付き合いたい、今言うのも変だけど」と
抑えきれなくなった思いを、ここで伝え切った。
冗談だと思ったのだろうか、その子は
「スノボーで滑れたらいいよ」とだけ
言い残して僕よりも先に滑って行った。
相も変わらず、僕は滑れないままだった。
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『思い出になる』
今はこうして笑い合っていても
いつかは思い出になってしまう。
つい先日、好きな人とスノボーをするため
住んでいる県から近いスキー場へと行った。
僕が運転をして、好きな人は助手席にいて
じゃがりこをボリボリと食べているのだが。
1本ずつ食べればいいというのに
1本を食べ終える前に次を含んで
結果的に口が大きく膨らんでいる。
リスみたいで可愛らしいとしか思えず
「喉に詰まらせないでよ」と気遣った。
その子はじゃがりこと一緒に買っていた
水のキャップを開けてゴクゴクと飲んで
「喉乾いたら言ってね」と僕の分を持ち
こちらに向けてくるからまた好きになる。
「ありがとう」とだけ言い
僕はハンドルを強く握った。
数時間の移動によって到着。
隣に座っている好きな人はもう長距離移動に
疲れ切ってウトウトとしていて胸がざわつく。
「着いたよ」と肩をゆすりながら言い
僕は先に車を降りて荷物の準備をした。
後からその子も車から降りてきて
小さな鞄だけを持ってスキー場へ
テクテクと歩幅を合わせて向かう。
日曜日ということもあって人が混んでいて
家族連れからカップルまでが混ざっている。
受付でスノボーの板や服を借りたりして
お互い更衣室で着替えてから待ち合わせ。
格好つけようと思ってセットした髪の毛も
僕はニット帽を被ることで台無しにしたが。
その子は上手くニット帽を被り
より可愛くなってしまっていた。
スノボーの板を持って、その場所へと向かう。
未経験同士だったことからまずは
雪山の麓で練習をしようとなった。
足に板を装着して、いざ滑ってみるが
少し進んだらすぐ転んでしまっている。
僕も好きな人を追うように滑るのだが
同じところで転んでしまって腕が痛い。
「わはは」と笑っている表情が嬉しくて
僕も「わはは」と笑って楽しさを表現し
「もう一回練習しよう」と言って戻った。
相も変わらず、成長をしない僕と
少しずつ成長してしまうその子が
不釣り合いだと言われてるようで
どこか悲しくなってしまうけれど。
雪玉を僕に投げてきたときばかりは
もう、恋を抑えられそうになかった。
辺りではカップルがイチャイチャと
スノボーを楽しんでいるというのに
僕らは雪合戦をして笑い合っている。
好きだ、と幾度となく思わせられてしまう。
降り続ける雪がその子の頭に
幾つか残っていてそれがまた
可愛らしくて食べちゃいたい。
雪合戦で敗北に帰した僕はそのあと
その子にカツカレーを奢ったのだが。
全て思い出になるくらいなら
どうでもいい、と思っていた。
空腹を満たしてからまたスノボーをするため
リフトに乗って山の上へ移動をしているとき。
僕は「付き合いたい、今言うのも変だけど」と
抑えきれなくなった思いを、ここで伝え切った。
冗談だと思ったのだろうか、その子は
「スノボーで滑れたらいいよ」とだけ
言い残して僕よりも先に滑って行った。
相も変わらず、僕は滑れないままだった。
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