2026-02-09
『雨と涙』
あなたをこれ以上、苦しめないためにも
僕はあなたから身を引こうと思っている。
どうやら人は思い出ができると
余計に苦しくなる生き物らしい。
あなたと出会えて幸せでした、僕は。
あなたは僕と出会えて幸せでしたか。
その答えをあなたが言う頃にはもう
僕はそこにいないのだと思うけれど。
どうか忘れてください、僕のこと。
僕もあなたのこと、忘れますから。
日に日に薄れていく思い出を
寂しいだなんて思わないでね。
あなたが生きていく上で必要が無くなり
僕らの思い出が薄れていってしまうだけ。
そしていつか、思い出せなくなった頃に
僕はようやく深い眠りにつける気がする。
あなたを苦しめたくないという思いには
呪いのような雰囲気が纏わりついていて。
嫌になるね、こんなに好きなのに。
靡いているその長い髪も
煌めいている可愛い爪も
似合っているその洋服も
僕は忘れてしまうからどうか
あなたも僕を忘れてください。
振り返れば、色々な思い出が僕を襲ってきて
多分あなたのことも襲うのかもしれないけど。
もう出会えないことに気付いたあなたは
これまで以上に強くなっている気がする。
嫌いになったかな、僕のことが。
僕はあなたを嫌いになったとこ。
別れ言葉もないよ、僕のことだから。
あなたの肩に降り注ぐ雨粒のように
消えてしまうからさ、泣かないでね。
けれど、泣いたところで分からないね。
雨と涙の区別もできそうにない人だし。
温もりのないほうが雨で
温もりのあるほうが涙ね。
こんなこと言ったところであなたは
「離れなければいいのに」と言って
僕の手首をギュッと掴むのだけれど。
駄目だよ、それではあなたが苦しんでしまう。
苦しみの軽いうちに僕ら、別々の道を歩もう。
どうか忘れないでください、愛したこと全て。
どうか思い出さないでください、僕のことは。
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『雨と涙』
あなたをこれ以上、苦しめないためにも
僕はあなたから身を引こうと思っている。
どうやら人は思い出ができると
余計に苦しくなる生き物らしい。
あなたと出会えて幸せでした、僕は。
あなたは僕と出会えて幸せでしたか。
その答えをあなたが言う頃にはもう
僕はそこにいないのだと思うけれど。
どうか忘れてください、僕のこと。
僕もあなたのこと、忘れますから。
日に日に薄れていく思い出を
寂しいだなんて思わないでね。
あなたが生きていく上で必要が無くなり
僕らの思い出が薄れていってしまうだけ。
そしていつか、思い出せなくなった頃に
僕はようやく深い眠りにつける気がする。
あなたを苦しめたくないという思いには
呪いのような雰囲気が纏わりついていて。
嫌になるね、こんなに好きなのに。
靡いているその長い髪も
煌めいている可愛い爪も
似合っているその洋服も
僕は忘れてしまうからどうか
あなたも僕を忘れてください。
振り返れば、色々な思い出が僕を襲ってきて
多分あなたのことも襲うのかもしれないけど。
もう出会えないことに気付いたあなたは
これまで以上に強くなっている気がする。
嫌いになったかな、僕のことが。
僕はあなたを嫌いになったとこ。
別れ言葉もないよ、僕のことだから。
あなたの肩に降り注ぐ雨粒のように
消えてしまうからさ、泣かないでね。
けれど、泣いたところで分からないね。
雨と涙の区別もできそうにない人だし。
温もりのないほうが雨で
温もりのあるほうが涙ね。
こんなこと言ったところであなたは
「離れなければいいのに」と言って
僕の手首をギュッと掴むのだけれど。
駄目だよ、それではあなたが苦しんでしまう。
苦しみの軽いうちに僕ら、別々の道を歩もう。
どうか忘れないでください、愛したこと全て。
どうか思い出さないでください、僕のことは。
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