第1話 出会った
ーーー
此処は、人間たちが暮らす遥か彼方の場所…
上の世界…
其処に、一風変わった神様がいた。
ーーー
「しかし…まあ…」
「面白いものだな…人間とは…」
「すみません…すみません…」
「何故!これが出来ない!」
「君は何度言ったら分かるんだ!」
「君がミスをする度に!私が頭を下げているんだぞ!」
「こんな事も出来ないのなら!会社を辞めてくれ…もう来なくていい…」
ーーー
「弱い身でありながら…日々何かのために動いている。」
「実におもしろいものだ!」
「神様(仮)」
能力1「???」
能力2「???」
「左様でございますか…」
「付き人(仮)」
能力「???」
神様『あれは…パワハラと言うやつか…』
付き人『あの…調子こいてると…落っこちますよ…』
神様『大丈夫だ。俺は落ちない…』
付き人(柵から身を乗り出して…いつものご趣味を…)
神様『まあ…仮に落っこちても…俺は浮けるからな…』
付き人『そうですか…』
付き人『でも…あなた様は、いざとなった時に、空に浮けなくなりますよ…その状態だと…』
神様「ニンゲンオモシレー!」
付き人(今は、人間のお姿で…いつものご趣味を楽しんでおられる…)
付き人(これは実に好都合…)
「あの…様…」
神様『ん?何だ?説教なら聞き飽きたぞ…』
「ご自身の考え方を、改めてください…下の世界で…」
ガッゴォン!!!
「へ!?」
神様『あぁぁぁぁぁ!!!』
付き人『…』
「いつか…あなた様の(記憶)と(力の全て)が…元に戻ることを願って…」
「どうか…お元気で…様…」
ヒュゥゥゥゥゥ…
神様『さて …どうするか…』
「あなたには…可能性があります…」
神様『ん!?』
神様『誰の声だ…』
「決して変えることの出来ない…運命はあなたの側にある…」
神様『あっ!』
神様『あそこに丁度いい広場があるな…そこに降りよう…』
確かに見える…建物の側には、広場があった…
俺はそこに降りることにした…
そこで…人間の姿を解く為に俺は元に戻ろうと試みる…
神様『…』
神様『ん!?』
神様『そうだった!今!人間の姿に変身していたのを完全に忘れていた!』
「お母さん…では行って参ります。」
ヒョコ…
「行ってらっしゃい!瑠華…」
ガチャ
ズドォォォォォン!!!
ぼさ ぼさ
瑠華『え?』
「どうしたの?大きい音がしたわよ…」
瑠華『な…』
シュゥゥゥゥ…
瑠華『なにか…降って来ちゃいました。』
瑠華『え?ヒト?』
むくっ
ビクッ
瑠華・お母さん「!?」
ヒョイ…
瑠華『こっちを振り向きました…』
「下がっていなさい!危ないわ!」
グッ!
神様「グッジョブ!」
瑠華・お母さん『えぇ…』
神様(取り敢えず…生きてるよアピールっと…)
瑠華『えっと…大丈夫ですか?』
瑠華『あの…話?分かりますか?通じますか?』
ポンッポンッ
神様『何ら問題はない…』
神様『そのまま続けてくれ…』
瑠華『問題大ありだと…思いますが…』
瑠華『その…上から…落ちて来たと言うことですか?』
神様『まあ…そんなところだ。』
瑠華『生身で?』
神様『…』
神様『実は…』
瑠華『実は…』
「実は…人間の姿で…人間のやっている動作を…上の世界で楽しんでいると…」
「つい落っこちてしまい…丁度いい広場があったから…そこに落ちた…と言う訳なんだ。』
「この人…頭を強く打っちゃった…みたいです。」
「頭大丈夫ですか?」
神様『いたって正常だ。』
神様『ほらっ…これが証拠だ。』
キラキラ…ピカピカ…
神様『空から落ちてきたのに…キズ一つ無いだろう?』
瑠華『たしかに…服も綺麗ですね…』
瑠華『何故?人間の姿に変身していたのですか?』
「得体の知れない人と…普通に会話できてる!?」
神様『しゅみなんだ…』
神様『こうやって…人間の姿で遊ぶのが趣味なんだ!』
瑠華『はあ…』
瑠華『変な趣味ですね…』
神様『なっ!?』
瑠華『私だったら…その力で鳥さんになって…たくさんお空を飛んだりするのになあ…』
神様『それは面白くないんだ…人間の姿だからこそ…よりリアルとなり…おもしろく生きていけるのだ…』
クスッ…
「趣味が悪いですね…」
「では…」
「君にとっての…趣味が良い遊びを…教えて貰えないだろうか?」
「もちろんです。」
瑠華『話を聞いていたら…私もっと…あなたのお話を詳しく知りたいと思いました。』
瑠華『その「上の世界」?と言うお話とか…』
瑠華『もし…これから行く宛が無いのでしたら…此処に居座りませんか?』
神様『良いのか?』
瑠華『ね?良いでしょ…お母さん!』
「えっ!?そうね…うん…」
「もちろん…良いわよっ(汗)」
瑠華『あっ!そう言えば…お名前は何と言うのですか?』
神様『…』
神様『それが…思い出せないんだ…』
瑠華『それじゃあ!』
ポカッポカッ
瑠華『お空から落ちてきたから…』
瑠華『「神様」はどうですか?』
瑠華『どうです?神秘的ですよね?』
神様『…』
「そう…それが良い…」
コクッ
神様『そうだな…それが良い…』
神様『それにしよう…』
神様(何故一瞬…思い出せなかった…)
瑠華『私は「甘咲 瑠華(あまさき るか)」です!』
瑠華『よろしくお願いします!』
「握手」
神様『ああ…よろしく!』
「るか…学校は?」
瑠華『あっ!そうでした!遅刻しちゃう!』
神様『ふっ!お人好しだな…』
神様『ところで母上だな?よろしく…』
「ええ…」
ーーー
一方…その頃…
上の世界では…
ーーー
「あいつが落ちた!?」
いつも暇そうな天使
上級天使
「ローサル」
能力「???」
ローサル『まあ…それは有り得るか…』
ローサル『本当にあいつは…何をしでかすか分からないな…まったく…』
ーーー
此処は、人間たちが暮らす遥か彼方の場所…
上の世界…
其処に、一風変わった神様がいた。
ーーー
「しかし…まあ…」
「面白いものだな…人間とは…」
「すみません…すみません…」
「何故!これが出来ない!」
「君は何度言ったら分かるんだ!」
「君がミスをする度に!私が頭を下げているんだぞ!」
「こんな事も出来ないのなら!会社を辞めてくれ…もう来なくていい…」
ーーー
「弱い身でありながら…日々何かのために動いている。」
「実におもしろいものだ!」
「神様(仮)」
能力1「???」
能力2「???」
「左様でございますか…」
「付き人(仮)」
能力「???」
神様『あれは…パワハラと言うやつか…』
付き人『あの…調子こいてると…落っこちますよ…』
神様『大丈夫だ。俺は落ちない…』
付き人(柵から身を乗り出して…いつものご趣味を…)
神様『まあ…仮に落っこちても…俺は浮けるからな…』
付き人『そうですか…』
付き人『でも…あなた様は、いざとなった時に、空に浮けなくなりますよ…その状態だと…』
神様「ニンゲンオモシレー!」
付き人(今は、人間のお姿で…いつものご趣味を楽しんでおられる…)
付き人(これは実に好都合…)
「あの…様…」
神様『ん?何だ?説教なら聞き飽きたぞ…』
「ご自身の考え方を、改めてください…下の世界で…」
ガッゴォン!!!
「へ!?」
神様『あぁぁぁぁぁ!!!』
付き人『…』
「いつか…あなた様の(記憶)と(力の全て)が…元に戻ることを願って…」
「どうか…お元気で…様…」
ヒュゥゥゥゥゥ…
神様『さて …どうするか…』
「あなたには…可能性があります…」
神様『ん!?』
神様『誰の声だ…』
「決して変えることの出来ない…運命はあなたの側にある…」
神様『あっ!』
神様『あそこに丁度いい広場があるな…そこに降りよう…』
確かに見える…建物の側には、広場があった…
俺はそこに降りることにした…
そこで…人間の姿を解く為に俺は元に戻ろうと試みる…
神様『…』
神様『ん!?』
神様『そうだった!今!人間の姿に変身していたのを完全に忘れていた!』
「お母さん…では行って参ります。」
ヒョコ…
「行ってらっしゃい!瑠華…」
ガチャ
ズドォォォォォン!!!
ぼさ ぼさ
瑠華『え?』
「どうしたの?大きい音がしたわよ…」
瑠華『な…』
シュゥゥゥゥ…
瑠華『なにか…降って来ちゃいました。』
瑠華『え?ヒト?』
むくっ
ビクッ
瑠華・お母さん「!?」
ヒョイ…
瑠華『こっちを振り向きました…』
「下がっていなさい!危ないわ!」
グッ!
神様「グッジョブ!」
瑠華・お母さん『えぇ…』
神様(取り敢えず…生きてるよアピールっと…)
瑠華『えっと…大丈夫ですか?』
瑠華『あの…話?分かりますか?通じますか?』
ポンッポンッ
神様『何ら問題はない…』
神様『そのまま続けてくれ…』
瑠華『問題大ありだと…思いますが…』
瑠華『その…上から…落ちて来たと言うことですか?』
神様『まあ…そんなところだ。』
瑠華『生身で?』
神様『…』
神様『実は…』
瑠華『実は…』
「実は…人間の姿で…人間のやっている動作を…上の世界で楽しんでいると…」
「つい落っこちてしまい…丁度いい広場があったから…そこに落ちた…と言う訳なんだ。』
「この人…頭を強く打っちゃった…みたいです。」
「頭大丈夫ですか?」
神様『いたって正常だ。』
神様『ほらっ…これが証拠だ。』
キラキラ…ピカピカ…
神様『空から落ちてきたのに…キズ一つ無いだろう?』
瑠華『たしかに…服も綺麗ですね…』
瑠華『何故?人間の姿に変身していたのですか?』
「得体の知れない人と…普通に会話できてる!?」
神様『しゅみなんだ…』
神様『こうやって…人間の姿で遊ぶのが趣味なんだ!』
瑠華『はあ…』
瑠華『変な趣味ですね…』
神様『なっ!?』
瑠華『私だったら…その力で鳥さんになって…たくさんお空を飛んだりするのになあ…』
神様『それは面白くないんだ…人間の姿だからこそ…よりリアルとなり…おもしろく生きていけるのだ…』
クスッ…
「趣味が悪いですね…」
「では…」
「君にとっての…趣味が良い遊びを…教えて貰えないだろうか?」
「もちろんです。」
瑠華『話を聞いていたら…私もっと…あなたのお話を詳しく知りたいと思いました。』
瑠華『その「上の世界」?と言うお話とか…』
瑠華『もし…これから行く宛が無いのでしたら…此処に居座りませんか?』
神様『良いのか?』
瑠華『ね?良いでしょ…お母さん!』
「えっ!?そうね…うん…」
「もちろん…良いわよっ(汗)」
瑠華『あっ!そう言えば…お名前は何と言うのですか?』
神様『…』
神様『それが…思い出せないんだ…』
瑠華『それじゃあ!』
ポカッポカッ
瑠華『お空から落ちてきたから…』
瑠華『「神様」はどうですか?』
瑠華『どうです?神秘的ですよね?』
神様『…』
「そう…それが良い…」
コクッ
神様『そうだな…それが良い…』
神様『それにしよう…』
神様(何故一瞬…思い出せなかった…)
瑠華『私は「甘咲 瑠華(あまさき るか)」です!』
瑠華『よろしくお願いします!』
「握手」
神様『ああ…よろしく!』
「るか…学校は?」
瑠華『あっ!そうでした!遅刻しちゃう!』
神様『ふっ!お人好しだな…』
神様『ところで母上だな?よろしく…』
「ええ…」
ーーー
一方…その頃…
上の世界では…
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「あいつが落ちた!?」
いつも暇そうな天使
上級天使
「ローサル」
能力「???」
ローサル『まあ…それは有り得るか…』
ローサル『本当にあいつは…何をしでかすか分からないな…まったく…』

