「…ほんと、可哀そう」
ふいにじっとこちらを見つめながらそう言った。
…みんな……
可哀そう。
なんて、面と向かってなんて言わなかった。
……やっぱ、変なの…。
「……それは、そっちもでしょ…」
「……そうかもね」
「…彩日って、どういう意味?」
「…日々が彩りでいっぱいになりますように」
「…真逆じゃん」
「……うるさい。関係ない」
……そうだよ…彩日って名前つけた人がいけないんだよ。
――…保証なんて…ないのに。
「……彩日」
「何?」
「……馬鹿」
「…うるさい」
「性格悪い」
「…元から」
「独り」
「…そんなんじゃない」
「…子供」
「うるさい」
「……可愛い」
っ……は!?
「…うっ、うるさい…!」
「あー照れた。負けー」
「っ……!もう一回!!」
色褪せた日々。
もう、大切な人なんて、
いらない。
そう、決めた時から、私の時は止まっていた。
あ……
でも、今。
私、笑ってる。
ムキになってる。
ちゃんと、
”私”だ。
あれ……
貴方と出会って、
止まっていたはずの時が、
再び
――動き出した。
そんな気がした。
ふいにじっとこちらを見つめながらそう言った。
…みんな……
可哀そう。
なんて、面と向かってなんて言わなかった。
……やっぱ、変なの…。
「……それは、そっちもでしょ…」
「……そうかもね」
「…彩日って、どういう意味?」
「…日々が彩りでいっぱいになりますように」
「…真逆じゃん」
「……うるさい。関係ない」
……そうだよ…彩日って名前つけた人がいけないんだよ。
――…保証なんて…ないのに。
「……彩日」
「何?」
「……馬鹿」
「…うるさい」
「性格悪い」
「…元から」
「独り」
「…そんなんじゃない」
「…子供」
「うるさい」
「……可愛い」
っ……は!?
「…うっ、うるさい…!」
「あー照れた。負けー」
「っ……!もう一回!!」
色褪せた日々。
もう、大切な人なんて、
いらない。
そう、決めた時から、私の時は止まっていた。
あ……
でも、今。
私、笑ってる。
ムキになってる。
ちゃんと、
”私”だ。
あれ……
貴方と出会って、
止まっていたはずの時が、
再び
――動き出した。
そんな気がした。


