小瓶の中、君と永久の恋をした。

私はみんなの理想。


これからも、ずっと。


みんなの理想通りに生きていこう。


そうすれば、もう、何も。


あの頃のようになることは…ないから。


私にとって大切な人なんていない。


みんな…私を『大切だ』と言いながら姿を消した、嘘つき。偽善者。


今は、大切な人の代わりなんていくらでもいる。


誰かに裏切られたとしても、代わりがいる。


この先、これから、ずっと。


だから、私は誰も信じてないよ。


ただ一人、絶対裏切らないのは…自分だけ。


でも、ふと思う。


――私、おかしくなっちゃったな。


って。


こんなの…私も嘘つきなんじゃないかって、偽善者なんじゃないかって。


……思ってる。心のどこかで。


でも、もうあんなふうには……ただ、怖いだけ。


また…誰かを信じるのが…怖い、だけだ。


向けられる好奇の視線も、可哀そう、と同情する視線も。


どれも、私に向けられたもんじゃない。


私は…ただ…人並の人生が欲しいだけ。


みんなと同じように生きて、死にたい。


楽に……傷つかずに生きていきたいだけ。


――あれ…私ってなんで生きてるんだろう。


そう思う。


何か…存在価値を証明する、”何か”…人より優れた、何か。


それを手に入れないと…生きてる価値なんて…ないのかな、とか。


私って…こんな…ダメな子だったけ…とか。


急に…音のない世界に連れていかれていくような…そんな気さえした。


―――あれ、今……私…、辛い…の…?