最初のパートは、阿部率いる東軍のダンスだ。家康の落ち着いた賢さを表すかのように、ゆったりした音に合わせて体を大きく使う。黒い衣装が悠然と舞う。みんなの腕や足がいつになく伸び、心も体もひとつになっているのを感じる。
東軍ダンスのあとは、橋本さん率いる西軍ダンスだ。東軍のものと比べるとアクロバティックな動きが多く、えんじ色の衣装も相まって力強さに溢れている。
篤人は小早川なので、最初は西軍パートで踊っている。みんなを先導するように激しく舞う。長い藍色のハチマキが軽やかに舞い上がる。
最初は一緒に踊っていたえんじ色の集団と藍色の数人だけれど、曲がクライマックスに近づくにつれ、動きが合わなくなっていく。藍色の数人がひそかに離れていく。えんじ色の集団はそれに気づかずに踊り終える。
東軍が、鳴り響く太鼓の音とともに、えんじ色の集団を呑み込むような迫力で舞台袖から走ってくる。
次は西軍との殺陣だ。何度も練習をした掛け合い。激しく踊った後の西軍は、弾む息を整える間もなく肩で息をしながら東軍の攻撃をかわしている。体力的にきついのは事実だし、当然つらそうに見える。けれど、これも演出のひとつだという。
今回は "現代版関ヶ原の戦い" というコンセプトなので、史実を参考にしながらも「自分ならこのときどうする」と話し合いながら構成を考えたらしい。A校のB組C組は理系クラスで日本史を選択していない生徒も多かったので、S女子の歴史好きの子が先導してレクチャーをしたのだとか。
自分が家康だったら、三成だったら、戦に参加した他の大名だったら……と想像した結果、家康は三成以上の根回しで戦前でも余裕があったという設定にして、踊りの随所に東軍が常に優勢に立っているような表現を取り入れたらしい。
次は、家康阿部、三成橋本、小早川篤人によるダンスとなる。西軍、東軍どちらにつくか迷っている小早川の心の内を体現するようなスローなダンスだ。
これは当初の構成にはなかったものの、とくに西軍から、続く騎馬戦に向けて少しでも休みが欲しいという意見がでたことから組み入れられたという。
西軍は、勝ちに対する執着がすごかった。B組クラス代表菅野は、ひとりひとりを配役し、気分を高めて、西軍としての一体感を大切にしていた。西軍今度こそ勝とうぜ、と常にみんなを鼓舞していたことが、騎馬戦での強さに繋がっていたという。
うなだれた小早川勢が去っていくと、音楽が途切れ、会場が真っ暗になる。
太鼓の音とともに、両軍が叫び声をあげる。
会場が明るくなり、騎馬が立ち上がる。
ここから、どんな流れを辿り、どちらが勝利するかは誰も知らない。
両軍の大将が見守るなか、兜に似せた帽子を取り合う。騎馬数の多い西軍は挟み撃ちを仕掛けてどんどん兜を取っていく。
勝負は勝負だけれど、踊りのなかの一演目という扱いなので、この戦いが長すぎると間延びする。そのため、逃げ回ることはせず積極的に戦うことになっている。
見ると、兜を取られた水野さんが待機場所へと戻るところだった。残念そうだけれど、どこか晴れやかな表情をしていた。
今のところ、練習のときほどではなかったものの西軍が優勢だ。女子はそれほどでもなかったけれど、男子の騎馬が明らかだった。
東軍ダンスのあとは、橋本さん率いる西軍ダンスだ。東軍のものと比べるとアクロバティックな動きが多く、えんじ色の衣装も相まって力強さに溢れている。
篤人は小早川なので、最初は西軍パートで踊っている。みんなを先導するように激しく舞う。長い藍色のハチマキが軽やかに舞い上がる。
最初は一緒に踊っていたえんじ色の集団と藍色の数人だけれど、曲がクライマックスに近づくにつれ、動きが合わなくなっていく。藍色の数人がひそかに離れていく。えんじ色の集団はそれに気づかずに踊り終える。
東軍が、鳴り響く太鼓の音とともに、えんじ色の集団を呑み込むような迫力で舞台袖から走ってくる。
次は西軍との殺陣だ。何度も練習をした掛け合い。激しく踊った後の西軍は、弾む息を整える間もなく肩で息をしながら東軍の攻撃をかわしている。体力的にきついのは事実だし、当然つらそうに見える。けれど、これも演出のひとつだという。
今回は "現代版関ヶ原の戦い" というコンセプトなので、史実を参考にしながらも「自分ならこのときどうする」と話し合いながら構成を考えたらしい。A校のB組C組は理系クラスで日本史を選択していない生徒も多かったので、S女子の歴史好きの子が先導してレクチャーをしたのだとか。
自分が家康だったら、三成だったら、戦に参加した他の大名だったら……と想像した結果、家康は三成以上の根回しで戦前でも余裕があったという設定にして、踊りの随所に東軍が常に優勢に立っているような表現を取り入れたらしい。
次は、家康阿部、三成橋本、小早川篤人によるダンスとなる。西軍、東軍どちらにつくか迷っている小早川の心の内を体現するようなスローなダンスだ。
これは当初の構成にはなかったものの、とくに西軍から、続く騎馬戦に向けて少しでも休みが欲しいという意見がでたことから組み入れられたという。
西軍は、勝ちに対する執着がすごかった。B組クラス代表菅野は、ひとりひとりを配役し、気分を高めて、西軍としての一体感を大切にしていた。西軍今度こそ勝とうぜ、と常にみんなを鼓舞していたことが、騎馬戦での強さに繋がっていたという。
うなだれた小早川勢が去っていくと、音楽が途切れ、会場が真っ暗になる。
太鼓の音とともに、両軍が叫び声をあげる。
会場が明るくなり、騎馬が立ち上がる。
ここから、どんな流れを辿り、どちらが勝利するかは誰も知らない。
両軍の大将が見守るなか、兜に似せた帽子を取り合う。騎馬数の多い西軍は挟み撃ちを仕掛けてどんどん兜を取っていく。
勝負は勝負だけれど、踊りのなかの一演目という扱いなので、この戦いが長すぎると間延びする。そのため、逃げ回ることはせず積極的に戦うことになっている。
見ると、兜を取られた水野さんが待機場所へと戻るところだった。残念そうだけれど、どこか晴れやかな表情をしていた。
今のところ、練習のときほどではなかったものの西軍が優勢だ。女子はそれほどでもなかったけれど、男子の騎馬が明らかだった。
