君を描くたび恋を知る (仮)

 ノートと筆記用具さえあれば一人の教室なんて別に寂しくない。

友達とふざけ合う声、遊びの約束をする声、そんな僕の憧れを無意識にこのノートに映していく。

これから始まる高校三年間も、誰とも関わらず教室の隅で絵を描きながら静かに過ごそう。

そう思っていたはずだったのに──

 近づくことのできないはず憧れは、毎日のように僕のノートに笑顔を残していった。