その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は・・・自首をどう思う?」
 「犯罪による・・・と言いたい所ですが、出頭と違い、自ら申し出えう訳だから、『情状酌量の余地』はあるでしょう。犯罪が発覚して逮捕されて加害者擁護する馬鹿者がいますが、法の裁きは、部外者が行えるものではない。情状酌量の余地は、裁判での話です。反省もしていない被疑者を『事情があった』で世論誘導したら、被害者が浮かばれません。」
 ボスは、頷きながら、俺に握手した。
 「その通りだ、で、差異の話。生じたのは、『逆の国』。お前がラーメン屋のオヤジに情報貰って、事に当たった次元だ。事件は、2007年8月24日。3人の男達が闇サイトで知り合い、拉致・監禁の後殺害した。その内の1人が自首したことで、事件が明るみに出た。自首した真下は最終的に無期懲役、他の2人は死刑が確定した。お前の言う通り、『情状酌量の余地』が考慮されたのだろう。ココまでがデータベースだ。ところが、年鑑が書き変わった。事件そのものが消えてしまっている。どういうことか判るか?」
 「シッパーが関与した。」
 「ファイナルアンサー?」
 「ファイナルアンサー。」
 「じゃ、調整してこい。」

 MRIに似た装置に横たわると、アロハシャツがあった。
 まあ、そうだろうな。
 睡眠学習によると、他の2人は『元暴力団組員』とか虚勢を張っていたらしい。
 マスコミはセンセーショナルに取り上げたが憶測が多かった。
 最終的に刑の種類が違ったのは、真下が自首したからだろう。

 2007年8月24日。『逆の国』。
 やはり、時間軸は、ここだろう。
 深夜。女性が襲われる時間だ。
 女性を助けたい気持ちは大きい。次元管理局の時の俺なら、拉致自体を未然に防ぐだろう。
 だが、シッパーに歴史を弄ぶ権利はない。
 俺は、陰から見守り、3人の前に現れたシッパーを間髪入れず、『保安檻』に送った。
 そして、未来に帰ってきた。
 いつか、このジレンマが解放される時代が来るだろうか?
 俺の娘は、どう対処するだろうか?

 3026年某月某日。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 ボスは現れなかった。

 午後7時。帰宅すると、かな子は言った。
 「拉致して。貴方の未来へ。」

 「喜んで。」
 俺は、久しぶりに『お姫様だっこ』をして、玄関を念力で閉めた。

 ―完―

 ※闇サイト殺人事件(やみサイトさつじんじけん)とは、2007年(平成19年)8月24日 - 25日にかけて日本の愛知県名古屋市周辺で発生した強盗殺人などの事件。インターネットの闇サイトで知り合った男3人組が、女性Aを拉致・監禁のちに殺害した。

 ※男3人組(KT・堀慶末・「山下」)は闇サイト「闇の職業安定所」で出会い、犯罪によって金を得る目的で共謀。8月24日深夜に名古屋市千種区内の路上で、帰宅途中だった会社員女性A(当時31歳)を拉致し、自動車内に監禁。翌25日未明にかけ、同県愛西市内の屋外駐車場で、被害者Aを脅迫してキャッシュカードの暗証番号を聞き出し、金品を奪ったほか、Aの顔面に粘着テープを何重にも巻きつけたり、金槌で数十回にわたり頭部を殴打するなどして殺害。

 ※その後、3人はAの死体を岐阜県瑞浪市内の山中に遺棄し、奪ったキャッシュカードで預金の引き出しを図ったが、Aが生前に教えた暗証番号は虚偽だったため、引き出しには失敗。3人はさらなる犯罪を計画していたが、加害者の1人(「山下」)が解散後に自首したことで事件が発覚した。
 (ウィキペディアより)

 ※私見です。
 ※当時も、マスコミは、ろくな取材をせず、加害者擁護・偏向報道をしようとしていたそうです。
 被害者側の署名運動などから、結果的に公正な裁判が行われたようです。
 日本は民主主義です。偽ジャーナリズムの「好き嫌い」で司法判断出来るものではありません。また、「感想」で意見を「誘導」するのは、彼らが好んで使う「ファシスト」そのものです。