その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は・・・評判気にする方?」
 「ボス。タイムリープしたんですか?昨日の問いと同じですよ。」
 「ファイナルアンサー?」
 「ファイナルアンサー。どうしたんですか、一体。」
 「差異のことだ。生じたのは、『電の国』。お前が、天下り役員を懲らしめた次元だ。そして、時間軸は、ぐぐっと昔の、1979年6月6日。時の宗理の大比良トム氏が、『半袖スーツ』を着て登場。夏場はこれを着て涼しく過ごそうと国民にアピール。かっこいいと思っていた『裸の王様』は、子供に『裸ですよ』と指をさされ笑われる。」
 そう言って、当時の写真をスクリーンに出した。
 「ボス。童話が混じってます。面白いけど。確かにダサイ。」
 「元々は、不景気を脱する為に、暑くて不経済夏物スーツを改善しようと考えられたんだが、デザインに凝りすぎて生地も高かった。」
 「逆効果だ。」「その通り。だから、大不評だった。で、年鑑が書き変わった。宗理は行方不明。歴代宗理の歴史が変わって行った。」
 「消された?」「多分な。ファッションだけが理由じゃないだろうな。下手くそな外交で有名な宗理の一人だし。」

 俺は、MRIに似た移送装置に横たわった。
 睡眠学習では、『裸の王様』は、なかなか判らなかったらしい。彼を尊敬していた後世の宗理も、大不評だった。彼の『半袖スーツ』も高かったが、市中に出回った『半袖スーツ』も高かった。だから、広まらなかった。経済的じゃないのに、着る必要はない。

 1979年6月5日。『電の国』。宗理私邸。
 いた。100メートル手前に。
 「なんで、俺のデザインがダメなんだよ。銭か。」
 「そうだろうな。アンタのは知らないが、こんな下らないスーツは、国民は納得出来ないだろう。でもな。オバカチャンの宗理は、これから後、何代も続く。アンタの『正義』は、無駄になる。」
 「何でそう言える。」
 「俺は時間警察だ。アンタの鋏は、こんなことの為に使うべきじゃない。俺のことは忘れろ。」
 俺は、彼の記憶の一部を消し、近くに潜んでいるシッパーを『保安檻』に送ってから、未来に戻った。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 「お前は、有名なデザイナーを守ったようだな。結果オーライってことにしよう。」
 ボス?何故、優しい???

 午後7時。帰宅すると、かな子は、超ミニスカートを履いていた。
 「心配しなくても、これで表、歩かないわよ。これは『今夜の衣装』。」
 「買ったの?」「うん。キャッシュで。」

 俺は、着替えに行った。
 衣装????????????

 ―完―

 ※私見ですが、政治家のセンスは、いつの時代もイッテる。
 『省エネルック』も『クールビズ』も『カジュアルフライデー』も庶民は素直に受け入れなかった。騒いだのは、政治家・オールドメディア。
 発想が幼稚。あ。個人の感想ですから。