============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。
「五十嵐、お前は・・・受験した?大学の。」
「しました。」
「浪人しなかった?」「
「してません。」
「一発合格?」
「はい。」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー。何ですか?あ・・・差異か。」
「ご明察。差異が生じたのは、『横の国』。お前が、怪しいマンションを見張る少年に出逢った次元だ。時間軸は、2022年1月15日。受験ノイローゼが嵩じて、受験生や通行人を怪我させる事件があった。そして、懲役6~10年の不定期刑となった、コレがデータベースの真実。ところが、年鑑が書き変わった。事件は起こらなかった、犯人は大学には行かなかったことになった。それが差異だ。不服か?不服なら、かな子に言いつけてやる。」
「不服って言ってませんよ。仕事だし。」
MRIに似た移送装置に横たわろうとすると、コートがあった。
はいはい。お仕事頑張りまーす。
睡眠学習によると、高2の時点で、もう受からないんじゃないか、って悩んでいたらしい。やってみなきゃ判らないし、是非入学したい大学あるなら浪人しても行けばいいじゃない。予備校の先生は、高校の先生より優秀だよ。
2022年1月15日。某大学正門前。
ナイフ持ってる奴がいる。
近寄って、話しかけた男が、奴を喫茶店に連れだした。
奴がトイレに行ってる隙に、俺は、シッパーを『保安檻』に送った。
「ウェイターさん、ツレの人は?」
「なんか、ご親族にご不幸があったみたいですよ。急いで帰られましたが。電話してみては?」
奴は、フリーズしていた。
可哀想だが、仕方がない。
君の傷害事件は無くなるが、シッパーは何を要求するか判らない。
刑を受けて、更生してくれ。
3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
「辛かったろ。バナナ食うか?」
「結構です。」
午後7時。帰宅すると、かな子は、必死に英単語を単語帳で覚えている。
で、その紙を食った。
「美味しくない。」
「だろうな。かな子の料理は最高だな。」
「今夜さ。冷や奴。」
「今夜、冷えるよ。」
「冷や奴。」
そう・・・なんだ。
―完―
※東大理科三類を目指して猛勉強
※2022年1月、家出のためにチケットを購入した東京行きのバスの到着日が共通テスト初日と気づき、試験会場の東大付近で無差別殺人などを起こせば「罪悪感から自殺できるのでは」と考えた。
※そして同月15日午前8時半ごろ、東大弥生キャンパス(東京都文京区)前の路上で、受験生2人や通行中の男性(当時72)を殺そうと包丁で刺し、2週間~3カ月のけがを負わせるなどした。
※弁護側は、精神的に未熟な少年による事件で、更生を重視し、刑罰ではなく保護処分にすべきだと訴えていた。
※だが判決は「非常に悪質で相応の計画性を持った犯行。人命軽視の姿勢は甚だしい」などと非難。犯行の背景には「学歴や偏差値で優劣を評価する偏った価値観や視野の狭さ、柔軟性が乏しい思考など資質上の問題がある」とも述べ、年齢を踏まえると、保護処分で見込まれる処遇期間では改善や矯正が難しいと判断した。
※中尾裁判長は最後に「他人の命やあなた自身の命を大切にし、人生の希望を見つけて社会復帰してほしい。裁判員、補充裁判員、全員からの気持ちです」と述べた。
※裁判員を務めた40代の男性は判決後の会見で「まじめで素直で、ごく普通の子だと思ったが、考え方の偏りなどもあるのかなと思った。まだ自分のやったことに向き合えていないと感じたので、今後の更生に期待したい」。補充裁判員の30代女性は「これから先の長い人生を生きていく。違った視点をもって成長してほしい」と話した。


