============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。
「五十嵐、お前は・・・狂乱は好きじゃないよね。」
「当たり前です、かな子は・・・かな子は正常です。お義兄さんは信じてないんですか?」
「お前は、かな子に関しては狂乱するね。落ち着け。差異の話だ。差異が生じたのは、『相の国』。お前が、興信所を訪れた次元だ。時間軸は、1974年。データベースによると、この年の8月30日に巨大企業のビルが爆破された。その後、次々と大手商社のビルが爆破された。ところが、『相の国』の年鑑が変った。8月30日の事件を含めた『連続爆破事件』が、無かったことになっている。一般人が聞いたら良かったじゃないか、と言うかも知れない。んがあ、我々の仕事は・・・。」
皆まで聞かず、俺はMRIに似た移送装置に向かった。
また、アロハか。Tシャツでいいだろうに。まあ、いい。
睡眠学習によると、『過激派』として括られる、3つのグループの共同作戦だったようだ。平和を脅かした奴らを葬りたいのは俺も同じだが・・・捕まった誰かか、あるいは被害者の係累の者がたぶらかされたのかも知れない。未然に阻止する者の行動を止めるなんて・・・仕方が無いけど。
1974年8月29日。午後11時。『相の国』。Mビル。
時限爆弾をセットしている奴らがいる。
彼らの後方に、日本刀を持った人物が佇んでいる。
ラッキー。その人物の側に、未来人らしき人物がいる。シッパーだ。
この時代の人間を唆したか。とすれば、被害者側だな。
俺は、瞬時の判断で、シッパーを『保安檻』に送った。
日本刀の人物は、キョロキョロしている。
俺は、彼の脳裏にある場所に、日本刀ごと跳ばした。
敢えて、後は追わないことにした。
接触は危険だ。
いや、姿を消して、後を追おう。
跳んだ先は、どこかの組事務所だった。
中に入り、男は中の事務所の人間に尋ねられ、応えていた。
「どうされました?」「ああ。錆びていないかと思って確認した。錆びていなかったよ。今日は使わない。神様が怒るだろうから。」
何者かに止められたことは認知しているか。
俺は、未来に帰った。
3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
「嫌な上司で済まんな。」
「イヤ・・・なのは、シッパーですよ。歴史を弄びやがって。いつか全滅させてやる。」
午後7時。帰宅すると、いい匂いがした。赤飯だ。
「何か、いいことあった?」
「あなたと出逢った記念日よ。忘れた?」「忘れた。」
「もう。鯛の尾頭付きもあるのよ。早く着替えて。」
「OK!!・・・あれ、今日だっけ??まあ、いいか。
―完―
※狂乱物価(きょうらんぶっか)とは、1970年代半ば特に1974年(昭和49年)の日本の物価の異常な物価高騰。名付け親は政治家の福田赳夫である。
※1972年7月に発足した第1次田中角栄内閣における日本列島改造論は、土地への投機を促す結果となり、積極的財政政策とあいまって急速にインフレーションが進み地価や株価の急騰をもたらしていた[1](列島改造ブーム)。さらに1973年(昭和48年)10月6日に勃発した第四次中東戦争に端を発した第一次オイルショックによってもたらされた石油価格高騰により、一段と物価は上昇し「狂乱物価」と呼ばれるようになった
※三菱重工ビル爆破事件
※1974年8月30日、時限爆弾の爆発でフロントガラスが割れるなど被害に遭った自動車。東京・丸ノ内の三菱重工業ビル玄関前に置かれた爆弾が爆発し、8人が死亡、380人が重軽傷を負った。犯行声明を出した「東アジア反日武装戦線」はその後、大手商社やゼネコンなどを標的に連続企業爆破事件を起こした。警視庁は同戦線の「狼(おおかみ)」「大地の牙」「さそり」の3グループ計9人を逮捕した。うち1人は逮捕直後に自殺した。大道寺将司死刑囚ら死刑囚2人を含む6人の有罪が確定。日本赤軍のハイジャック事件などによる超法規的措置で釈放された佐々木規夫、大道寺あや子両容疑者は現在も逃亡中。
※三菱重工ビル爆破事件などが契機となり、国から遺族や被害者に給付金が支給される「犯罪被害者等給付金支給法」が制定された。 (Google検索より)
※私見ですが、物価よりも、「人知を超える犯罪」の方が恐いです。
クライングフリーマン


