その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は・・・席替えが好きか?」
 「え?俺はボスになるんですか?ボスは出世するんですね。おめでとうございます。」
 「ちがーう。政府の『組織替え』をやんわり言ったんだよ。」
 「なあんだ。」
 「ンn。差異が生じたのは、継の国』。お前が、おでん屋の前で人助けした次元だ。時間軸は2001年。この年の1月6日に、酢相の『鳴り物政策』として、政府の1府22省庁」体制への変更が行われた。縦割り行政の弊害をなくすため「1府12省庁」へと改編したが、後世に、「大出費した、無駄使いだった」と言われた。縦割りは無くならなかったからだ。省庁を横から串刺しする庁も作られたが無駄に終った。『役人根性』と『利権』があったからだ。それはともかく、年鑑から判ることは、その前日に、『配置図』が盗まれ、改編は1ヶ月も遅れた。まだコンピュータが大型コンピュータが主力の時代だ。お前の使命は、こそ泥退治だ。」
 「合点だ!!」

 MRIに似た移送装置に横になろうとすると、今回も真冬だから、オーバーコートが用意されていた。
 で、睡眠学習によると、やはり『机上の空論』と言うか理想ばかりが目立った政策だった。アホだ。

 2001年1月5日。午後8時。森野酢相の家。
 お屠蘇気分が抜けない時機だ。
 森野は、『配置図』を家に置いているのか?
 スキー帽子とゴーグルを被った男が庭に現れた。
 雨戸に手をかけた瞬間、「何かお探しのものが?ああ、『配置図』ね。」と声をかけたら、男は拳銃を落とし、転んだ。
 俺は、容赦なく、そいつを『保安檻』に送り込んだ。

 3026年某月某日。午後4時半。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 俺が着ていたコートを持って、ボスが奥に消えた。
 どこ行ったんだ?っていうか、衣装はボスが?かな子じゃなかったのか。
 予定より30分早く帰れたから見付けてしまった。
 タイムレコーダーの所に戻り、自販機のコーラを飲んでいたら、ボスが戻ってきた。
 「今回は早かったな。」
 「丁度、奴が来たタイミングでした。年鑑、戻りました?」
 「ああ。戻った。シッパーは何か実験しているのも知れんな。」
 「何の実験です?」「影響力だろう。図面1つで歴史がずれるとはな。」

 午後7時。帰宅すると、かな子が咳をしていた。
 「風邪か。薬、飲んだ?」
 「うん。」
 「俺、おかゆ食べるからいいよ。先に休んでて。」
 「優しいね。」
 「惚れてるからさ。」
 かな子は、素直に寝室に消えた。
 さて、と。
 あれ?ステーキだ。
 涙が出てきた。

 ―完―

 ※2001年の内閣総理大臣は、森喜朗(4月26日まで)から小泉純一郎(4月26日以降)へ引き継がれました。2001年4月26日に発足した第1次小泉内閣は、「抵抗勢力」を恐れず構造改革を推進し、小泉首相は大相撲表彰式で「感動した!」と発言するなど人気を博しました。
 1月1日〜4月26日: 森喜朗(第86代・森内閣)
 4月26日〜12月31日: 小泉純一郎(第87代・第1次小泉内閣)
 2001年は、21世紀の幕開けと共に小泉政権の「改革」が始まった年でした。
 ※2026年現在、日本の中央省庁は「1府12省庁(内閣府・デジタル庁・復興庁・11省)」の体制です。これに加え、防衛省などの各省には専門的な業務を担う外局(庁や委員会)が存在します。
 【主な構成(1府12省庁)】
 内閣府
 デジタル庁
 復興庁
 11省:総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省
 ※2023年4月に「こども家庭庁」が新設され、内閣府の外局として設置されています。
 ※筆者の私見ですが、外局が存在し、莫大な予算が割り当てられているので、1府12省庁)は建前に過ぎないと思います。
 特に、「こ〇も〇庭庁」は不要です。『少子化対策』は、内閣全体の課題です。