その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は、爆発をどう思う?」
 「かな子は毎日爆発しています。」
 「そうか。そんなに子作りに励んでいるのか?名前考えておかなくちゃな。」
 「言うんじゃなかった。えと。どこかの爆発事故で差異が生じたんですよね。」
 「きっと、賢い子が生まれるな。え・・・と。あ、差異が生じたのは、『砂の国』。お前が枠朕問題に関わった次元だ。時間軸は、2012年4月22日。ある工場で爆発火災事故が起こった。社員1人が死亡、近隣住民を含む25人が負傷し、構外では実に999軒の家屋が損傷した。日頃、『安全管理システムの整備に力を注いできた』と社長や管理者は言っていたが、事故は起こった。従業員の判断ミスがきっかけで。それが、データベースにある事故だ。ところが、年鑑の事故の日付が変った。4月23日に。」
 「どういうことです?」
 「その当日は、稼働出来なかったんだ。本部が、どこかからハッキングされて。で、翌日、事故は起こった。詰まり、件数は減っていない。」
 「シッパーが悪戯、ですか。何が面白いんだ。」
 「俺に言うなよ、犯人に言えよ。」
 「了解。」

 2012年4月21日。深夜。『砂の国』。株式会社三橋科学。製造工場。情報管理室。
 俺は、時限装置ハッキングのウイルスと判断して、1日前にやってきた。
 いたいた。
 「ねえねえ、それって面白い?変なサイバー攻撃だね。爆発を1日ずらすなんて。」
 「俺は、4月22日産まれなんだ。それで・・・。」
 俺は、隠れていたシッパーの手先を金縛りにし、『保安檻』に奴を送った。
 そして、そのコンピュータウイルスが入ったCDを消した。
 その男の記憶を一部消し、頭の中で浮かんだ、男の住所に跳ばした。
 PCのシステムダウンをしていると、警備員が来た。やばい。

 「気のせいか。」警備員が去ったのを見届けて、シャットダウン出来ているのを確認してから、俺は未来に戻った。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 「複雑な思いは判るよ。でもな、三橋科学は持ち直した。過去に何度も失敗しているから、セキュリティを強化してな。」

 午後7時。帰宅すると、かな子の頭が爆発している。
 「あそこの美容院が悪いのよ、欠陥品なんか使いやがって。」
 「俺は気にしないよ。かな子はかな子。愛していることに変わりない。」
 「何よ、二枚目ぶって。早くご飯食べなさい。」
 そう言って、かな子は「ウィッグ」を捨てた。

 俺は、苦笑するしか無かった。

 ―完―

 ※2012年4月22日、三井化学の岩国大竹工場(山口県和木町)にある化学品「レゾルシン」の製造設備で大規模な爆発火災事故が発生した。社員1人が死亡、近隣住民を含む25人が負傷し、構外では実に999軒の家屋が損傷した。設備の緊急停止時に作動した保安装置の「インターロック」を作業員が解除したために、反応器の温度と圧力が上昇したことが原因とされている。
 ※安全管理システムの整備に力を注いできたという三井化学。それでも、緊急時のとっさの「判断ミス」が大規模災害に直結するという、もろさが露呈した。痛恨の大規模事故を教訓に、安全対策の過信を捨て、綻びを徹底的に洗い出している。
 ※「『安全は全てに優先する』という経営方針のもと安全活動を行ってきた」(岡田一成常務執行役員)三井化学は、労働安全衛生の取り組みでは定評があった。それだけに、人命を奪い、周辺地域にも甚大な被害を及ぼしたこの事故は、大きな衝撃だった。
 ※どんなに強い安全意識を持って、どんなに取り組みを重ねてきたとしても、「事故を防げなかったということは、何かが抜け落ちていたということ」。加藤一彦安全・環境技術部長はそう語る。
 ※人間は、現実を自分に都合のよい方向に解釈してしまう、いわゆる「認知バイアス」からは逃れられない。安全確保の努力を重ねるほど、同時に、「ここまでやったのだから大丈夫(であってほしい)」という「過信」や「希望的観測」も生じる。それを乗り越えるには、「弱点」をあぶり出す仕組みが必要になる。
 ※事故後、三井化学は「抜本的安全対策」に着手。例えば、NPO法人の保安力向上センターが実施する保安力の第三者評価を継続的に受けている。外部の目によって、自社のレベルを検証する。
 ※さらに多角的に弱点を見つけ出すのが、新潟大学と連携して実施している「安全文化診断」だ。安全文化とは、安全を最優先に考え行動する企業文化のことで、これを組織全体にどれだけきめ細かく浸透させられるかで、事故防止の実効性が決まる。
 ※この診断は「安全文化の8軸モデル」に基づいている(下の図)。安全文化は、ガバナンスや相互理解といった「組織文化の基盤」と、作業管理や学習伝承などの「業務運営の基盤」によって支えられている、という考え方だ。安全確保の仕組みとそれを運用する組織の風土、そのいずれに綻びがあっても、安全は担保できない。
 (Google検索より)

 ※原発に限らず、危険と隣り合わせの仕事に従事している方は大勢いらっしゃいます。
 事故が起こる度の報道の「汚さ」には辟易します。
 変更報道に迷わされないよう、ご注意下さい。