その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は、『手術』は好きか?」
 「好きな人なんて・・・ボス、入院ですかあ?」
 「嬉しそうな顔をするな。『差異』の話に決まってるだろうが。」
 「ひょっとしたら、成功した筈の手術を失敗させた奴がいる。シッパーの仕業。」
 「悔しいが、その通りだ。差異が生じたのは、『示の国』お前が教授と呼んでいた司令官に新しい腕時計を貰って戻ってきた次元だ。敵のオンナと2度目の接近遭遇した次元と言うべきか。時間軸は、1987年。時の皇帝が病に倒れ、『十二指腸閉塞手術』が行われ、成功した。それが、データベースの真実だ。ところが、年鑑が書き変わった、執刀した盛岡教授が行方不明になった。他の医師が担当したが、失敗に終り、亡くなられた。皇帝は本来より早く代替わりした。お前の言う通り、盛岡教授が襲われたに違い無い。尚、その後の時代、教授は何人もの命を救った。急げ!!」

 俺は急いで、MRIに似た移送装置に寝転がった。
 睡眠学習によると、概ねボスが言った通りだった。
 『ゴッドハンド』と異名がある位、偉い先生だ、シッパーの魔の手にかける訳にはいかない。

 1987年。『示の国』。手術日前日。
 「恐れいったな。3人がかりか。その箱の中身は、『誘拐道具』か。結束バンドか。この時代には無いだろうなあ。」
 3人は、キョロキョロしている。
 俺は、姿を現わさないまま、3人を『金縛り』にして、未来へ、3026年の『保安檻』に送った。

 「だれだ?」「物音がしたので覗きましたが、異常ありません。」
 「そうか。」
 ふう。警備員に化けていて良かった。
 俺は、一緒について行く振りをして、未来に跳んだ。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 「ご苦労様。『名医』は生きて医学に貢献したよ。」

 午後7時。帰宅すると。かな子に「進。宿題、出来た?」
 まるで、母親が息子に問うような台詞だ。
 「あ。」
 「いいわよ。誕生日も名前ももう分かっているから。」
 「え?未来に行ったの?」「ううん、予知出来るようになったみたい。ご飯食べたら、、、、ね。」
 え?
 いつの間にか、大量のビタミン剤?があった。
 陳列棚も出来て、お店みたいだ。
 「今夜は、何食べるのかな?」
 「鰻10匹。」

 俺は、絶句した。

 ―完―