============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。
「五十嵐、お前は、スキーは好きか。」
「好きです。かな・・・。」
「お前はスキージャンプは好きか?」
「はい。」隙が無い。
「差異が生じたのは、『儀の国』だ。議事堂の下にシェルターがあった次元だ。時間軸は2024年だ。この次元では、伝説的なスキージャンプの選手がいて、16歳でデビュー以来、40年以上活躍した、ところで、年鑑から彼。酒井光昭の名前が2024年、突然消えた。行方不明になったんだ。未来に来た可能性より・・・。」
「消された、ですか。了解しました。」
俺はMRIに似た移送装置に横になった。
睡眠学習によると、2024年どころか、2026年にも最長選手記録を出している。
悪意が甚だしいな。
2024年2月1日。『儀の国』。
明後日は、国内大会で優勝するはずだ。
データベースでは、この日、妻とディナーを採った後、行方が判らなくなっている。
午後9時。ホテル付属のジュエリーショップを出て、妻と別れた酒井は、トイレに入った。
そこで、待っていたのは、刺客だった。
「だれだ、君は?」
「だれでもいい。お前には消えて貰う。」
「いや、シャーベットになるのは、お前だ。」
俺は酒井選手の目の前でシッパーの手先を未来の、『保安檻』に送った。
「あなたは?マジシャン?」
俺は、躊躇無く身分を明かした。
「時間警察ですか。驚いたなあ。SF映画みたいだ。」
「ここでの事は『夢』だと思って忘れて下さい。その代わり、未来を教えます。あなたは2年後も優勝し、その後も活躍します。」
「何故、それを?」
「あなたのファンだから。では・・・。」
俺は、さっさと未来に帰った。
3026年。時間管理局。
タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
アラームが鳴った。
ボスが跳んできた。
「なんだあ、5分、タイムオーバーか。まあいい。しかし、1つ気になる。年鑑はデータベースに近くなった。が、酒井選手はホテルのトイレでファンに励まされた、と書いてある。何故だろうな?」
「さあ。」
午後7時。帰宅すると、かな子は、スキーゴーグルを着けて、滑る格好をした。
珍しく、赤飯だった。炊き込みではなく、電子レンジ仕様のレトルトだったが。
「今日は、何かの記念日?」
「うん。あなたが私を『おかした』日。
俺は、むせ返った。
―完―
※葛西 紀明(かさい のりあき、1972年〈昭和47年〉6月6日 - )は、北海道上川郡下川町出身のスキージャンプ選手。東海大学付属第四高等学校(現:東海大学付属札幌高等学校)から地崎工業(現:岩田地崎建設)、マイカル(現:イオンリテール)を経て、2018年2月現在は土屋ホームに選手兼任監督として所属[2]。血液型はAB型[3]。
※16歳時の1988年より日本代表として国際大会に出場し、1992年アルベールビルオリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多計8回の冬季オリンピックに出場[4]。2001年下川町町民栄誉賞受賞[5]。2016年ホルメンコーレン・メダル受賞。2005年度日本オリンピック委員会・選手強化キャンペーンのシンボルアスリート制度適用選手。
スキージャンプの選手としては異例ともいえる、約40年のキャリアを持ち、「スキー界のレジェンド」との異名をもつ[6]。昭和時代から第一線で活躍し、昭和時代のW杯参戦・1980年代の世界選手権参戦ならびに、1992年アルベールビル五輪を知る最後の現役選手でもある。
※2024年2月3日のスキージャンプTVh杯において、国内大会2年ぶりの優勝。全日本スキー連盟A級公認大会での50代勝利は異例とも言える快挙を成し遂げた。
※ノルディックスキー・ジャンプの葛西紀明は、2026年1月18日開催のワールドカップ(W杯)札幌大会で予選敗退。2月に行なわれるミラノ・コルティナ五輪の日本代表は2025-26シーズンW杯の成績が基準となり、ポイントを獲得できていない葛西の9回目のオリンピック出場はならなかった。
※願いが叶わなかった53歳は試合後、報道によると現役続行を宣言。4年後のフランスアルプスで開かれる冬季五輪も狙うという。
葛西の諦めない姿勢に、SNS上では「彼の挑戦心の強さを物語っていますね」「日本スポーツ界にとってかけがえのない財産です」「いつも前向きでひたむきな葛西選手には、たくさん元気をもらっています」「ホンマ尊敬するわ。最高ですわ」といった称賛の声が上がった。
はたしてレジェンドは、前代未聞となる57歳でスキージャンプでのオリンピック出場はなるのか。今後も目が離せない。


