その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は、ドラマとフィクション、どっちが好きだ?」
 「ドラマはフィクションの1つです。」
 「お、お前は優秀な部下だ。」
 「ありがとうございます。」
 「本気で言ってる?」
 「差異が起こったのは、『義の国』。お前が哀れな国のトップの最後を見た次元だ。時間軸は、2017年10月18日。データベースでは、不倫騒動を起こした佐藤幸子の代役として北村葉子が採用された、という記者会見が行われた。」
 「ところが、3026年の『義の国』に北村葉子が現れた・・・でしょ?」
 「ぶ、ブー。北村」葉子が失踪したので、浅川祐子が代役になった、と発表された、と『義の国』の年鑑に載っている。そこで、君の使命だが・・・。」

 俺は、皆まで聞かず、MRIに似た移送装置に寝転んだ。
 どうやら、北村葉子は消されたようだ。
 じゃ、前日だ。
 待てよ、その日の行動は?

 2017年10月15日。午後9時。『義の国』。
 北村のプロダクションに忍び込み、スケジュールを確認。
 10月17日は、ファンとの集いが午後7時から午後9時まで。ここからが問題か。

 俺は、10月17日。午後9時にタイムリープした。
 マネージャーが運転する自動車を高速に入ってから追い掛ける自動車があった。
 これか。
 上空から観察した俺は、追い越しを掛ける自動車のタイヤをパンクさせた。
 北村の自動車は去って行く。
 「どうして・・・。」と言う男と、側にいた男を有無を言わさずに、俺は『保安檻』に跳ばした。
 「お前らの『出番』は終ったよ。」

 午後5時。時間管理局。
 タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 「簡単過ぎた?」「いいえ。でも、チラッと見てきました。アイドルはいいなあ。」

 午後7時。帰宅すると、かな子は、2つのスカートを持っていた。
 「どっちがいい?」
 片方を勧めると、もう片方はダメなのか、と言われるんだったな。
 「お前は、何着ても似合うよ。」
 「嘘。決めて、って言ってるのに、逃げた!!意地悪。晩飯抜き!!」

 ええーっ、データベースの完璧な答と『差異』がある!!

 ―完―