その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。
 「五十嵐、お前は、褒められるのは好きか?」
 「はい。いつもボスに褒めて貰ってます・・・とかな子には言っています。褒めて。」
 「やだ。」「そんな・・・あ、ひょっとしたら、どこかで差異が?指令???」
 「当たりだ。褒めたぞ。」「・・・。」
 「差異が生じたのは、『反の国』。お前が、国のトップ、即ち、内行統合代臣の『偽のクーデター』を見破った次元だ。ところで、1976年に赴任した内行統合代臣が、1977年に制定した筈の『民族ほまれ賞』が全て消えた。3026年の年鑑には、存在しなかったことになっている。『データベース』では存在する重要な賞が、消えたんだ。」

 MRIに似た移送装置に横たわろうとしたら、衣装があった。スーツだが、やはりファッションが違う。モーニングよりましか?
 時の、内行統合代臣竹中卓夫が制定した、この制度は、何年にも亘って受賞者を出してきた。中には固辞した受賞候補もいたが、誇り高いものだった。だが、それが全て消えたと言うことは、最初の受賞者の問題じゃない。赴任後を辿って行くしかない。

 1976年12月24日。
 統合代臣目は出度く、就任した。
 1977年1月1日。官邸。
 竹中氏は、側近の者達に正月の儀式を全て終えた後、言い出した。
 「国の為に尽くした人を祝って、国民の士気を上げようじゃないか。」
 大臣達は皆賛成し、1月24日までに準備を整えることにした。
 1月24日。通常国家会議。
 竹中は、何か忘れている様子だった。
 俺は、前日にタイムリープした。
 午後9時。公邸に2人の、予期せぬ訪問者が現れた。

 「3つ数えたら、『民族ほまれ賞』を忘れるんだ。」
 催眠術かと思ったら、恐怖で忘れさせたか。
 「1,2,・・・。」
 『3』は言わせ無かった。
 俺は、2人のシッパーを『保安檻』に送り、統合代臣を眠らせた。
 俺は、もう一度、翌日にタイムリープした。
 統合代臣は、『民族ほまれ賞』を発表した。
 後はスタッフが何とかするだろう。

 午後5時。タイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 アラームが鳴った。タイムオーバーだ。
 ボスが跳んできた。
 「そろそろ、メンテナンスの時期かな?」
 「イカす上司です。」「有能な部下だ。」

 午後7時。帰宅すると、かな子は言った。
 賞状をかな子は差し出した。
 『五十嵐栄誉賞』と書いてある。
 「惚れ直したよ、かな子。」
 「証拠は?」「え?」

 嫌な予感がした。

 ―完―

 ※
 国民栄誉賞(こくみんえいよしょう)は、1977年に創設された、日本の内閣総理大臣表彰の一つです。広く国民に愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績を残した人物・団体に贈られます。
 主なポイントは以下の通りです。
 国民栄誉賞の概要
 目的: 社会に希望や感動を与えた功績をたたえる。
 授与者: 内閣総理大臣(時の政権の思惑に基づくという批判もある)。
 副賞: 表彰状、盾のほか、記念品または金一封が贈られる(記念品は辞退されるケースもある)。
 初の受賞者: 王貞治(1977年9月)。
 団体初の受賞: サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)。
 辞退・固辞した著名人
 近年、受賞を打診されながらも辞退した事例が話題になっています。
 イチロー: 2001年、2004年に打診を受けたが、「野球人生を終え切った段階で頂けるように頑張りたい」として固辞。
 福本豊: 1983年、世界記録達成時に打診され「そんなんもろたら、立ちションもできんようになる」と辞退。
 大谷翔平: 2021年、受賞を打診されたが「まだ早い」という理由で辞退。
 近年の状況とトレンド
 スポーツ選手への偏り: 近年は現役のトップスポーツ選手が受賞する傾向があり、受賞基準が曖昧であるという批判も一部ではある。
 「大賛辞」の例: 2026年1月には、フリーアナウンサーの徳光和夫氏が五輪4度出場のトップアスリートに対し「国民栄誉賞もの」と高い賛辞を送った。
 海外の例: 大相撲の横綱・豊昇龍がモンゴル大統領から国民栄誉賞を受賞している。
 国民栄誉賞は、日本のスポーツ界やエンタメ界のレジェンドに対し、最大級の感謝を伝える役割を果たしています。

 ※個人的には、固辞したアスリートが好きです。