その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 ※前回までのあらすじ。
 『後の国』に迷い込んだ万華鏡達のグループ、シッパーの手下のグループは、同じように迷い込んだ、かつての敵グループお合流。
 『後の国』は、とんでもない次元だった。
 宇宙人が支配し、離れた場所に住む人間(地球人)サンプライズされた『動物園』の住人だった。

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 山の麓。
 俺達はまた、作戦会議をすることになった。
 「動物園、作って、どうするんだ?」と、シッパーのアリアが言った。
 「確かに、スパイを送り込んで長期間観察するより手っ取り早いかも知れないな。」と愛子が言った。
 「詰まり、全ての次元の地球を支配するには都合がいいかも知れない。」と力石が腕組みした。
 「まさか、お義兄さん。」
 「その、まさかだ、万華鏡。地球の言葉で『漁夫の利』というのがある。桃子も使ったことがあるんじゃなかったか?」
 「ごめんね、許してちゃぶ台、とでも言えば納得か?」と、桜子が拗ねた。
 「まあまあ。済んだことだし。アリア。アンタらの親玉は、『情報収集』させるのに利用されたんだ。言わば時間テロを行っていて、時間管理局が介入するのを観察する。それを研究していた。『次元間戦争』を行わせる為に。」俺が言うと、皆は驚愕した。
 かつて、やって来た宇宙人は、次元が無限膨脹することで、地球を支配下に置こうとした。
 しかし、今度の宇宙人は、次元を減らすことで支配下に置こうとしている。
 「万華鏡、どうする?」と、ミミーが尋ねた。
 「どの道、どこかで監視しているだろう。あの街に行って、武器になりそうなものを調達しよう。武器は、各自に任せる。」

 俺達は、また方角を変え、『人口都市』に向かった。

 愛子は、時計屋に向かった。
 ミミーは、百鈞の店に向かった。
 力石は、テレビ局に向かった。
 アリア達は、ドラッグストアに向かった。
 桜子達は、デパートに向かった。
 マチの中央に時計台がある。
 1時間後、再集合をすることを確認した俺は、図書館に向かった。

 図書館。
 やはり、無かった。年鑑は、3026年に大いに役だっているが、その資料は、どの次元でも同じ場所の図書館にあったのだ。
 それは、桜子の母親、梅子がキーポイントにしていたことに由来する。
 ここは、「新しくできた次元」だ。
 ある訳はないな。

 「お探しものですかな?」
 老紳士が声をかけてきた。
 強い波動を感じる。
 ここの司書ではない。
 司書なら、図書受付で延びている。

 「名前だけでも伺おうか。俺は、万華鏡と呼ばれている。」
 「万華鏡。いい名前だ。どういう文字で綴るのかな?五十嵐進くん。」

 「私は、ただの案内人、だ。千葉、とでも名乗っておこう。」
 「案内人?何の???」
 「君たちが渇望している『脱出』の、だ。今のままでは、君たちは、圧倒的不利だ。フェアじゃない。あの時計台に跳べ。いや、走れ。まだ間に合う。」

 俺は、返事を待たず、走りだした。

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 老紳士は、その場に倒れた。
 そして、宇宙人の格好になったが、今度は、青年の姿になった。
 「もういいかな、シン。」
 「後は、何とか自分達で解決するだろう。帰るぞ、おヒョイ。」
 宇宙人は、姿を消した。

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 俺は、走りながら皆のイメージを頭に浮かべた。
 到着すると、皆はもう来ていた。
 時計台の中には、大きな古時計があった。
 愛子が、自分が持って来た腕時計の時間に、その柱時計の時間を合せた。
 すると、時計の音と共に、俺達は、吸い込まれた。

 どこだ?ここは???
 目の前には、愛妻の、かな子がいた。ここでは止揚と言うべきか。
 「お帰り、ダーリン。と言っても、3026年の我が家じゃない。2050年の『戦の国』。この子に導かれてね。時間管理局でも、貴方たちを追ってのだけど。」
 側には、20代前半と思しき青年がいた。

 「俺は、BFFと呼ばれている。アンタらの言葉で言う、宇宙人だ。オヤジの命令で、助っ人に来た。」
 「話がよく・・・。」
 「いいから、いいから。ヒーローは助け合い、でしょ?」

 ―「その名は時間管理局148」につづくー