その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 ※前回までのあらすじ。
 万華鏡は、いつものように、力石に指令を受け、差異が請じている『備の国』にやって来て、『歴史の調整』をしようとした。居眠り運転によるダンプカーの事故に「ちょっかい」を出したシッパーを捕えて、『保安檻』に送る筈だった。
 ところが、ブラックホールのようなものが現れ、敵の集団10数人と俺は、そこに引き込まれた。
 異空間での闘いが始まった。
 そして、
 敵を殲滅したかと思った瞬間、敵も俺達も、新しくできたトンネルに吸い込まれてしまった。

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 「時間管理局との通信が出来ない。」と、力石が言った。
 「次元管理局との通信も出来ない。」と、次元管理局の局長こと愛子が言った。
 やはり、『備の国』は、他の次元に繋がり易いのか?
 「あの、灯りは?」
 「あそこに、ピンホールみたいなのがある。ITで言う『ファイヤーウォール』かも知れない。皆、近寄ったら、パワーを合せるんだ。」
 ピンホールは50メートル先だった。
 近づくと、10メートルほど上にある。
 俺達は、渾身のパワーをその灯りを目がけてぶつけた。

 30分もしただろうか?
 出た先は、また、異空間だった。

 「大丈夫か、万華鏡。」
 俺の顔を覗き込んで、そう言ったオンナに見覚えがあった。
 次元管理局で対峙し、最終的に宇宙人から『全ての次元』を守る為に、共闘した、『梅子』のグループの配下だ。
 「教えてくれ。ここは、どこだ?」
 「私達も、初めてだ。便宜上、『後の国』と呼んでいる。次元が膨脹していただろう?」
 「ああ。」
 「私達がまだ捕捉していない次元があった。捕捉する前に、あの闘いになった。」
 「未来への通信は?」
 「判らない。未来からは捕捉可能だとしても、私達からは可能じゃない。」
 「そのオンナの言ってる通りみたいね。向こうが見付けるしかないようだ。」と、愛子が言った。
 シッパーの手下をたたき起こした力石が言った。
 「こいつらにもやはり判らないようだ。さっきの空間も、この次元のことも。」

 「見えない力が動いている。」愛子が言った。
 「あんた、まだ、名前を聞いていなかったな。」
 「忘れたか。桃子の娘、桜子だ。取り敢えず、この次元の『異変』を探らないか?万華鏡。」
 「いい考えだ。局長、いいですよね?」
 「今は、お前がリーダーだ。この次元も、どこかに繋がっているかも知れない。」
 「アンタらは?」
 「私には名前を聞かないのか?一時的な『同志』に。」
 「失礼した。ご芳名を伺おう。」
 「第7部隊長のアリアだ。」
 「いい名前だ。」
 「ありがとう。」

 こうして、三つ巴の筈の3つのグループは、『呉越同舟』の道中となった。

 ―「その名は時間管理局146」につづくー