============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
もう知らん振りするしかない。
「五十嵐、お前は・・・お前、嫉妬をどう思う?」
「今度は、嫉妬、ですか。」
「簡単に言うと、嫉妬心が引き金になった事件があった。差異が生じたのは、『護の国』。お前が、放火された政治家を助けた次元だ。時間軸は2014年。爆発的人気アイドルグループの握手会イベントにおいて、のこぎりを持った男がグループのメンバー2人とスタッフ1人を切りつけ、負傷させた事件があった。裁判で明らかになったところによると、犯人は、失業で自棄になり犯行に及んだという。すぐに取り押さえられ、懲役刑になった。ここまでがデータベースにあった真実だ。ところが、年鑑が変わった。被害者は20人になって、裁判は長くかかったという。変だよね?」
「変です。きっぱり。」
「きっぱり?」
俺はMRIに似た移送装置に寝転がった。睡眠学習によると、アイドルグループは、単に大勢の斉唱と踊りのパフォーマンスをするだけでなく、姉妹グループが幾つも出来た。ランキングや握手会はメインのイベントだった。だが、この傷害事件は後々まで大きく尾を引いた。そして、他の会社のイベントにも影響した。
2014年5月25日。『護の国』。
イベント会場に俺は跳んだ。
『レーン』と呼ばれる通路から『本来の』犯人は入った。
俺の肩を叩く者がいた。ナオだ。ミカ、珠恵、リッキーもいる。
「レーンは6つ。第2レーンが、本来の事件。万華鏡と私達で手分けして入る。敵を見付けたら、100メートル先の広場に、それぞれが跳ばす。いいよね、万華鏡。『上様』。」
「上様?」
兎に角、ミカの指示通りに、俺は見付けた奴を広場に跳ばした。
「味なことやるねえ。」と、敵の一人のオンナが言った。
俺達は、ランダムに襲いながら、敵を一人残らず『保安檻』に送った。
「今頃は、会場では、傷害事件か。まあ、死なないし、懲役刑くらうし、な。」
「ナオはドライだな。」
「止揚でも、同じこと言うさ。またな。」
彼女達は消えた。
3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
ボスは来なかった。
午後7時。五十嵐家。
「何だ?この通路。」
通路の先に、かな子がいた。
どう見てもアイドルの格好だ。
引き返すと、後が面倒だ。
「握手お願いします。」
「私を押しメンにしてね。」
「勿論です。」
変な夢、見そうだ。
―完―
※AKB48握手会傷害事件(エーケービーフォーティーエイト あくしゅかいしょうがいじけん)は、2014年(平成26年)5月25日、岩手県滝沢市の岩手産業文化センターで開催されていたAKB48の握手会イベントにおいて、のこぎりを持った男がグループのメンバー2人とスタッフ1人を切りつけ、負傷させた事件である。AKB48握手会襲撃事件とも呼ばれる。
※概要
※事件が発生したのは、AKB48のCDに封入されている参加券があれば誰でも参加できる「全国握手会」とよばれるイベントである。グループのメンバーとファンが握手を行う区画(レーン)のひとつに男が入り、のこぎりを取り出して川栄李奈と入山杏奈、および2人を守ろうとした男性スタッフを切りつけた。男は周囲にいたスタッフに取り押さえられ、警察に殺人未遂の現行犯で逮捕された。切りつけられた3人は骨折や裂傷を負い、病院へ搬送されてただちに縫合手術を受けた。3人は事件翌日に退院した。
※逮捕されたのは青森県十和田市に住む事件当時24歳の男である。2014年1月に仕事を失っており、犯行動機はテレビでAKB48を見て「収入が多い」「自分とは正反対」などと不満に思ったことであった。5月に岩手県でAKB48の握手会が行われることを知った男は、その参加券を入手し、自宅ののこぎりにカッターナイフの刃を貼りつけるという改造を加えた。こののこぎりを持って握手会に参加し、参加者の列が短かったレーンを狙って犯行に及んだ。男は逮捕後、精神鑑定が行われた。その結果、責任能力が問えると判断され、傷害罪および銃砲刀剣類所持等取締法違反の罪で起訴された。


