その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
 もう知らん振りするしかない。
 「五十嵐、お前は・・・お前、火災は嫌だよね。」
 「当たり前じゃないですか。」
 「そう、睨むなよ。差異が生じたのは、『空の国』。お前が神谷と出逢った次元だ。時間軸は2019年。国内有数の城が燃えた。大火災だ。この地方では5回目の大火事だ。完全復旧したのが2027年だ。ここまでが、データベースにある真実だ。ところが、年鑑によると、また火災があり、復旧に10年かかった。おかしいよね。」
 「おかしいよね、ってシッパーでしょ。行ってきます。」

 今日のやり取りは、少ない時間だったが、まあいいだろう。
 MRIに似た移送装置に寝転がると、アロハがあった。
 やっぱり夏か。
 睡眠学習によると、7棟全部が燃えてしまい、単なる不審火でも自然発火とも考えにくい、とある。この時も放火だったのか?復旧工事には、『特殊な塗料』が必要になり、難儀したようだ。だが、最新技術で『色再現』が可能になり、復旧後は、セキュリティーが以前よりきついシステムになった筈だった。巡回モニターシステムも導入された、と言う。くそ、シッパーめ。

 2027年6月30日。『空の国』。
 翌日が復旧記念式典だ。
 正午。敵円盤が現れた。
 やはり、そうか。
 局長の話だと、世界戦争で使われた『焼夷弾』爆撃だそうだ。
 今回のメンバーは、神谷、ジョディー、ナオ、珠恵だ。
 「みんな、敵円盤に乗り込んだら、先ず、この『無効装置』をセットしてくれ。これで、『焼夷弾』を落とせなくなる。やはり、これは、万華鏡君に任せよう。このポイントにある筈だから、ただ側に置くだけでいい。」
 「了解しました。みんな、行くぞ!!」
 「「「「「おう!!!!!!!」」」」

 俺は、敵円盤に乗り込むと、直ちに装置をセットした。
 そして、皆に合流して、敵シッパーの手下に麻痺銃で麻痺させた。
 「万華鏡、終ったわ。」
 ジョディーの報告で、俺は皆と共に、時間管理局の方の円盤に乗り移った。

 局長は、牽引ビームを放ち、敵円盤と時間管理局は、未来に戻った。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 ボスがやってきた。
 「ご苦労。負傷者なしに戻れたのは奇跡的だな。年鑑は、『UFO目撃』だけ追加されただけだ。人民のシンボルの、お城は守られた。」

 午後7時。五十嵐家。
 珍しく、かな子は『お好み焼き』を焼いている。
 「最近、円盤作戦が多いから、焼いたの。ふうふう言って食べてね。夫婦だから。」
 え?駄洒落???

 ―完―

 ※首里城は、第二次世界大戦中に焼失後、1992年に柱・壁・瓦など朱色を基調として再建された。しかし、2019年(令和元年)10月31日に正殿など主要7棟が火災で焼失し、その後復旧作業が進められている[7]。2026年(令和8年)秋に正殿の木造復元が完成する。その後、南殿、北殿、黄金御殿、二階御殿、番所、中城御殿などの木造復元をする予定である。