その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
 もう知らん振りするしかない。
 「五十嵐、お前は・・・お前、ご飯は好きか?」
 「好きです。」
 「ファイナルアンサー?」
 「ファイナルアンサー。」
 「今回の差異は、『帝の国』。お前がプリンセス・エコに出逢った次元だ。白馬の王子と勘違いして、お前に惚れていた。」
 「ちょっと、ボス。勘違いは・・・。」
 「で、時間軸は1993年。コメの大不作の為、人々はパニックになった。原因は『エルニーニョ現象』による冷夏だった。翌年は、冷夏では無かったので収束した。ここまでが、データベースにある真実だ。ところが、年鑑が書き変わった。翌年も冷夏だった為、パニックは3年続いた。おかしいよね?」
 「ファイナルアンサー。」

 俺は、MRIに似た移送装置に寝転がった。傍らには、アロハがあった。
 睡眠学習によると、『エルニーニョ現象』は、たまに起こっていて、その間近にならないと、予測出来ないようだ。コメは1年単位のサイクルで考えないといけないから、避けにくい。避ける技術ができるのは、この時代よりずっと後だ。

 1194年6月15日。『帝の国』。
 何度かタイムリープして、見付けた。
 円盤が飛来して、何か蒔いている。やはり自然現象か。
 俺は1日前に戻って、飛来するポイントの10箇所全部に、時間管理局が開発したシールドを張るように局長に提言。敵円盤を待ち受けた。
 シールドは、上空から見た時のみ。青く光る。
 案の定、敵は、地上に降りてきた。
 空中戦は局長に任せ、俺は奴らの前に立ちはだかった。
 横に立つ者がいた。
 「ご主人様。ここは、私の故郷です。死守してみせます。」
 「その意気だ。」

 俺とプリンセスは、20人の敵の部下を倒し、それぞれを『保安檻』に送った。
 プリンセスの背後に降り立った者が狙撃した。
 プリンセスは、ひらりと交わし、拳銃を鞭で叩き落とした。
 「無礼者!!」
 プリンセスは、奴の顔だけを鞭で打った。
 奴はオンナだった。
 俺は脅威を感じながらも、奴を『保安檻』に送った。
 「はしたない真似をしました。ご容赦を。」
 そう言って、プリンセスは、上空に来た円盤に跳んだ。
 あ?俺は?
 俺は腕時計を回した。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 アラームが鳴った。
 ボスがやってきた。
 「また、故障か。修理しないとな。」

 午後8時。五十嵐家。
 「遅い!・・・でも、お兄ちゃんから電話があったから、許す。」
 そして、脱がされた。
 「メシは?」
 「ピラフ。でも、蒸らすまで時間がかかる。」

 俺は、言葉を失った。
 ―完―

 ※1993年米騒動(1993ねんこめそうどう)とは、1993年(平成5年)の日本における記録的な冷夏に起因する米不足現象の総称。同年後半から翌1994年前半にわたって米騒動が長期化した。

 ※「大正の米騒動」と呼ばれる1918年米騒動に対して、「平成の米騒動」とも呼ばれる。

 ※1993年の記録的冷夏は、20世紀最大級ともいわれる1991年(平成3年)6月のフィリピン・ピナトゥボ山(ピナツボ山)の噴火が原因で発生したと考えられている。夏の気温は平年より2度から3度以上も下回った。

 ※この社会現象は1993年の天候不順による冷害のために、日本で栽培されていたイネの記録的な生育不良から生じたコメの食糧市場の混乱と、これに関連して世界のコメ市場にまで波及した影響を指す。

 ※この現象では消費者はもとより、卸売業者までもが米の確保に奔走し、小売店の店頭から米が消えるといった混乱が発生したが、同時に普段は米を扱わない業者までもが、消費者の関心を集めるために米を仕入れて販売するといったケースも発生した。

 ※翌1994年には、一転して水不足と言われた夏の猛暑により米の作柄が回復したことを受け、米不足は同年後半に収束した。