その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
 もう知らん振りするしかない。
 「五十嵐、お前は・・・お前、合併をどう思う?」
 「次元管理局と時間管理局が合併するんですか?」
 数秒後、ボスは仕切り直した。
 「五十嵐、お前は・・・お前、銀行の合併をどう思う?」
 「えと、便利なようで、不便なようで。カードが1つになるのはいいけど、システムトラブルは避けて欲しいですよね。」
 「だよね?だよね?差異が生じたのは、『紅の国』。お前がペンチングナイフで殺されかけた次元だ。心を読める少女ナオと出逢った次元と言うべきか。」
 「で?時間軸は?」
 「2006年7月4日。ソレまでも合併を繰り返してきた銀行が大合併した。後に、お前の言うシステムトラブルが頻発した銀行だ。ここまでがデータベースにある真実だ。ところが、年鑑によると、その日、サイバー攻撃を受け、全面回復まで3年を費やした。攻撃したのは、だーれだ。」
 「シッパー。」
 「ピンポーン。恐らく、狙っている隣国はまだ、そこまでの技術者は少なかっただろう。」

 MRIに似た移送装置に寝転がると、アロハがあった。
 俺には、気になることが2つあった。
 合併の話で、少し間があった。
 もう1つ。何でそこまで、俺の次元管理局の記憶を・・・そうか。付帯事項は、俺の心を読んでいるんだ。腕時計にデータがある訳ない。
 ボスも、つまり、力石も超能力者だった。
 睡眠学習によると、正史でも、スタートした後、何年もシステムトラブルが続いたらしい。止めたSEやプログラマが仕込んだという噂もある。
 三行は、「俺が俺が」で、細部に渡って揉め続けて、開発がどんどん遅れて行ったらしい。
 やはり、無理があったのだ。
 「トップは打算」で動き、下の者はそうはいかなかった。悲しいな。
 他の次元で、政党が大合併して、お互いの票数が足し算の結果に終らなかったという事例もある。
 幼稚だな。

 2006年7月3日。深夜。『紅の国』。
 「待っていたよ、万華鏡。」
 俺に振り向いたオンナは、かな子、いや、止揚だった。
 そんな筈はない。
 「目を見ちゃダメ。」俺の心に言ってきたのは、他ならぬ次元管理局の局長だった。
 俺は目をつぶり、耳を澄ませた。
 カンを頼りに、麻痺銃を放った。
 寝転がっているのは、ババアだった。
 次元を越えていた時の、ある次元の隣国のスパイに似ている。
 俺に銃口があてがわれた。
 その相手はパタンと倒れた。
 「今回のメンバーはこれだけよ。早く!」
 俺は、倒れている2人を『保安檻』に送った。
 局長も消えていた。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 ボスは来なかった。

 午後7時。五十嵐家。
 オムライス?珍しいな。
 「好物だろ?」
 「うん。止揚も好物か?」
 次元管理局の局長だった。
 2人は、俺を見て、にっこりした。

 嫌な予感がした。

 ―完―

 ※株式会社みずほ銀行(みずほぎんこう、英: Mizuho Bank, Ltd.、略:みずほ、MHBK)は、東京都千代田区大手町に本店を置く、みずほフィナンシャルグループ(MHFG)傘下の都市銀行。三菱UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ〈MUFG〉)、三井住友銀行(三井住友フィナンシャルグループ〈SMFG〉、SMBCグループ)とともに3大メガバンクの一角を占める。
 (Wikipediaより)