その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
 もう知らん振りするしかない。
 「五十嵐、お前は・・・お前、妖怪は嫌いか?」
 「嫌いです。恐い。」
 「妖怪と渾名される人物は?」
 「人によりますね。何です?」
 「差異が生じたのは、『律の国』。お前が、国のトップの邪魔をするグループの暗躍を止めた次元だ。敵の介入も防いだ。時間軸は、ちょっと古い。1960年だ。どの次元でも世界的戦争が起こり、律の国』も例外ではなかった。戦後、戦勝国の1国である大国と律の国』は『安全相互条約』を結んだ。ここまでがデータベースの真実だ。ところが、年鑑が書き変わった。その条約の時、空飛ぶ円盤が現れ、『律の国』の成長は20年遅れた。もう判るよね。」
 「シッパーの円盤ですね。判りました。」

 俺は、MRIに似た移送装置の側にコートがないことに気づいた。
 暖かい季節か?
 実は、差異を判断するシステムは、予め、俺が跳ぶ時間軸をおおまかに決めている。
 睡眠学習によると、この条約の立役者こそ、『妖怪』と揶揄された人物で、戦勝国で進駐軍を置いた国との平和条約には反対派が多かった。だが、その国との条約を締結し、議会で『事後承認』させ、その人物岸谷は両国の『持ちつ持たれつ』の関係を築いた。

 1960年。5月20日。『律の国』。
 俺は、時間管理局の円盤の中にいた。
 そこには、ミカ、ナオ、ジョディーがいた。
 頼もしい仲間だ。
 「万華鏡くん、今回は、敵円盤に直接乗り込んでくれ。年鑑によると、議会議事堂にミサイルを打ち込んでいる。」
 「了解しました。」
 間もなく、敵の円盤が現れた。
 俺達は、敵円盤に乗り込み、敵のメンバーを倒しながら、武器を片端から破壊していった。
 とても「警察」の仕事とは言えないが、仕方あるまい。
 20分後。俺達は、操縦不能にしておいて、時間管理局の円盤に移動した。
 敵のメンバーも『暫定保安檻』に閉じ込めた。
 局長は、向こうの円盤が不時着する直前に消した。
 この次元の人々には『円盤出現の記憶』が残るかも知らないが、局長はやむを得ない、と判断した。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 ボスは来なかった。

 午後7時。五十嵐家。
 そこには、ミカ、ナオ、ジョディーがいた。
 バースデーケーキ?
 忘れていた、俺の誕生日だ。
 今日は、平穏な夜を・・・は、間違いだった。
 闘いが終るまで『お預け』の筈が、俺は、次々と『相手』をさせられた。
 ケーキには、強精剤が仕込まれていた。

 本当の敵は、家にいた。

 ―完―

 ※日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約(にほんこくとアメリカがっしゅうこくとのあいだのそうごきょうりょくおよびあんぜんほしょうじょうやく、英語:Treaty of Mutual Cooperation and Security between Japan and the United States of America、昭和35年条約第6号)は、日本国とアメリカ合衆国の安全保障のため、日本本土に米軍(在日米軍)が駐留することなどを定めた軍事同盟に係る条約である。

 ※条約について
 ※1960年(昭和35年)1月19日、アメリカ合衆国のワシントンD.C.で締結された。いわゆる日米同盟(にちべいどうめい)の根幹を成す条約である[注 1]。条約の第6条の規定に従って「日米地位協定」(にちべいちいきょうてい)が締結されており、これには別の条約である「合意議事録」が付随している。

 ※形式的には1951年(昭和26年)に署名され、翌1952年(昭和27年)に発効した旧安保条約を失効させて新たな条約として締約・批准されたが、実質的には安保条約の改定とみなされている[注 2]。この条約に基づき、アメリカ軍の日本駐留を引き続き認めた。60年安保条約、新安保条約(しんあんぽじょうやく)などとも言われる。なお、新・旧条約を特段区別しない場合の通称は日米安全保障条約(にちべいあんぜんほしょうじょうやく)、日米安保条約(にちべいあんぽじょうやく)である。