その名は時間管理局


 ============== これは、勿論フィクションです。 =======
 俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
 今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。

 午前9時。時間管理局。
 出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
 もう知らん振りするしかない。
 「五十嵐、お前は・・・お前、凧は好きか?ぼけるなよ。」
 「え、と。空に浮かぶタコ、の方ですね。子供の頃手作りして遊びました。と言っても、自分で作ったんじゃない。近所の爺ちゃんに貰ったんです。え?差異ですか?」
 「ああ。今回はな。差異の場所は、『決の国』。お前が、良子と再会して、チョメチョメ・・・いちゃいちゃした次元だ。ある町の大凧祭で、事故が起きた。約700キロの大凧が観客を直撃したんだ。他にも3人怪我をしている。修理が不充分だったのと、強風だったから、ということだ。ここまでがデータベース。年鑑で奇妙な書き換えがあった。その大凧が紛失したまま、だと言うんだ。おかしいよね?あ。時間軸だが、祭は2015年5月31日。」

 俺も不思議に思いながら、MRIに似た移送装置に寝転がった。
 睡眠学習によると、各地人気のイベントで、流行り病が流行った時でも内緒で開催する地区もある程だった。点検時には異常無く、強風の警報は出ていなかった。『突風』と言う自然現象だと言う。

 2015年5月31日。『決の国』。
 凧揚げ大会は、事故の為、急遽取り止めになった。
 注意深く見ていると、ステルス飛行している円盤が近づいて来た。
 円盤は、他のステルス飛行の円盤が止めたのだ。
 腕時計を通じて、局長の大川の声が聞こえた。
 「乗り組み員を地上に降ろす。後は頼む。」
 2機の円盤は、消えた。

 「掏摸のお前でも凧が好きなのか。話はゆっくり聞こうか。」
 大声で言って、俺は人気のない場所に、奴を連れて行った。
 その「オンナ」が口をきく前に、俺は『保安檻』に送った。

 3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
 俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
 ボスがやって来た。俺は試しに聞いてみた。
 「一人なら、円盤ごと、連れて行けばいいじゃないですか。」
 「生体反応があると牽引出来ないんだよ。欠陥品なんて言うなよ。局長の自信作なんだから。」
 「自重します。」

 午後7時。五十嵐家。
 夕飯は、鮹、だった。
 「鮹、嫌いだった?」
 「いや。蛸酢だけでもご馳走だよ。寿司もいいねえ・・・。」

 たこづくし、だった。

 絶句。

 ―完―