============== これは、勿論フィクションです。 =======
俺の名は、加賀見進。別名「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋をしていたが、時間管理局に『異動』になった。俺の使命は、この未来世界(3026年)から、所謂タイムリープをして逃げた犯人を追って、『悪さ』をしていた場合、逮捕し、局に移送させることだった。殺しはしないが、痛め付けること位は許されている。
今の俺は、『異次元のパトロール警官』。次元の『調整係』だ。
午前9時。時間管理局。
出勤するなり、ボスは言った。もう力石だと、ばれてるが、変な仮面を着けている。
もう知らん振りするしかない。
「五十嵐、お前は・・・お前、教育ママって好きか。」
「嫌いです。大嫌いです。かな子には教育ママになって欲しく無い。」
「よく言った、弟よ。差異が生じたのは、『炎の国』。お前が、ラスボスは宇宙人だと敵のオンナに教えられた次元だ。時間軸は、2018年。母親の激しい教育ママの結果、思いあまった娘が母親を殺す事件が起きた。子供が親を殺す事件は少なくはないが、母親の異常な固執が世間を驚かせる結果になった。ここまでが、データベースの真実だ。書き変わった年鑑によると、娘が、その直後、無差別殺人に走ったことになっている。そして、よくある判例の『心神耗弱』や『心神喪失』は認められず、死刑になった。」
俺は、憤然と、MRIに似た移送装置に移動した。季節は冬。コートが置いてある。
睡眠学習によると、医師にしたかった母親は、離婚した夫への対抗心からか、医学部医学科に合格出来なかった娘が医学部看護学科に合格しても許さなかった。詰まり、看護師にはさせたくなかった。そこで、助産師学校を勧めたが、助産師学校は不合格だった。看護師として勤務していたにも拘わらず、母親は許さず教育虐待は続いた。
そりゃあ、ノイローゼにもなるぜ。
2018年1月20日。『炎の国』。
母親殺害後、娘は河川敷に沈めた。
直後、娘に声をかける男がいた。
「見てたよ、殺人及び死体遺棄。どうだい、この際、憎まれている知事も葬ったら。沢山殺したら、『心神耗弱』や『心神喪失』で無罪になるぜ。」
俺は、その男に言った。
「ふうん。これが俺をおびき出す罠かあ。ご苦労さん。10人、隠れてるんだ。忍者みたい。」
いきなり、方々から、手裏剣が跳んできた。
俺は、コートの中にあった、仕込み刀で手裏剣を撥ねのけた。
同時に、その手裏剣がブーメランみたいに彼らに刺さった。
俺は、すかさず、奴らを『保安檻』に送った。
力石が現れた。
「よく油断しなかった。後始末はしておくよ。帰れ。」
「はい。」
3026年某月某日。午後5時。時間管理局。
俺はタイムレコーダーシステムに体内時計をスキャンさせた。
予定より早く帰れた。
待ったが、ボスは来ない。
午後7時。五十嵐家。
「お、今日は、パスタとグラタンか。嬉しいね。」
「進。教育ママゴンは嫌いだって?」
「俺、不味いこと言った?」
「ううん。そんなアンタに惚れたのよ。後で、『教育』してあげるね。」
「教育?」
「性教育。」
俺は、着替える為に移動した。
逃げ場、ないな。
―完―
※滋賀医科大学生母親殺害事件(しがいかだいがくせいははおやさつがいじけん)は、2018年1月20日に滋賀県守山市で発生した尊属殺事件である。看護学生X(事件当時31歳)が母親A(事件当時58歳)を殺害し、遺体を解体して野洲川の河川敷に遺棄した。
※加害者は被害者である母親から、長期に渡る苛烈な教育虐待を受けていたことが犯行の動機となった。AはXが幼少期の段階からXが医師になることを切望し、Xは医学部医学科に合格するために厳しく教育された。だが、Aに監視・干渉され続ける9年間の浪人生活を経てもXは合格できず、2014年に滋賀医科大学医学部看護学科へ入学した。Xが医師になることを諦めたAはXに助産師になることを求めたが、Xは助産師学校を不合格となり、これに激昂したAがXを激しく罵倒したことが犯行に及ぶ引き金となった。またXはAを殺害後、大学を卒業し、逮捕されるまでの間滋賀県内の病院で看護師として勤務していた。
※3月10日に遺体が発見されたことで事件が発覚、警察は同年6月にXを死体遺棄容疑で逮捕、その後Xは死体損壊、さらに殺人容疑で逮捕・起訴された。刑事裁判の結果、Xは第一審で懲役15年、控訴審で懲役10年を言い渡され、確定している。
(Wikipediaより)


