家族旅行から戻ってからは、また前よりは少なくなったものの付喪神の穢れの知らせを佐彦様達に伝えて払ってもらうように手配したり、けがをした生き物たちの手当てしながら過ごす。
日中は現世の大屋敷で、朝と夕は幽世のお屋敷でと分けることで現世の生き物と幽世での精霊や付喪神のケガや穢れ払いと分けつつ対応していった。
だいぶゆったりと日々を過ごしていたが、季節が夏に入ったころには私のお腹はだいぶ大きくなってきていた。
日に日に中の我が子は元気に動き回り、お腹は重たくなっていく。
最近では足先を見ようと下を向いたらお腹が邪魔をして足先しか見えなくなっていることに気づいて驚いた。
お腹の子は順調に育っており、その成長は驚くほど速い。
神様の子どもで神様になる子でも、産まれるまでは人間と同じで母の中で育ち十月経つと産まれてくるのだとお母様が教えてくれた。
最近は歩くのもゆっくりになったし、たまに腰が痛くなる。
お腹を支えるために反っているので負荷がかかっているのだと、これも妊娠特有だと現世の邸で世話してくれる佳也子との白鷗の伯母様からの話だ。
白鷗の伯母様は希望を含めて三回も出産をしているので経験値が豊富。
今体のどこがしんどいかを理解して、的確なマッサージを施したり、吊った足を治すべくストレッチを手伝ってくれたりものすごく助かっている。
現世のお屋敷ではけがをした生き物がやって来ることも多いので治療した子たちがお屋敷で休んでいる間は希望の妹や弟がお世話をしてくれている。
二人とも生き物が大好きなので、鳥やイタチや狐にタヌキに猫など様々にやって来る動物たちを受け入れてお世話に励んでくれている。
私の治療を受けた後に二人に託すと最初こそ警戒していた動物たちは二人が、自分たちに優しいと分かると安心して身を任せるようになっていく。
天宮の大屋敷はそんなわけで現在生き物たちの療養地とかしているが、前からそんなもだったから気にしなくていいとお父様は時々白鷗家の年少組に混じって動物と戯れている。
たまにさすがに神様と戯れることにためらう子たちもいるけれど、小さな猫や鳥はお父様でも気にせずくっついていることがある。
そんなときのお父様はちょっと嬉しそうで、楽しそうだ。
朝と夕の幽世での付喪神の穢れ払いや付喪神の本体の手入れは、声を聴きとごけて迎えに行ってもらった子たちを丁寧に手入れをして穢れを払っている。
女学館で出会ったビオラみたいに汚れて、本来の力を発揮できなくなって付喪神としての存在を維持できないほど弱った子たちを助けている。
藤のおばあちゃんを通じていろんな所の声を聴けるようになった私は、声の届く範囲の助けてという声を逃さないように日々大切に過ごしている。
そして、女学館からは付喪神になっているビオラが送られてきた。
そこには音楽の先生のサインと共に、こう書かれていた。
「このままではまた埋もれて汚れてしまうので、学園長からの許可も貰ったので天宮さんの元へ送ります。あの時奏でられていたこの子がとても喜んでいたように感じたから。どうか、よろしくお願いします」
そんな手紙と共に来たビオラは日々手入れと共に音を出してもらえる環境に来たからか、さらに深い音色を伴う素晴らしい楽器となっている。
だから、いつかもっと私より素晴らしい弾き手と出会って思う存分付喪神となっているビオラらしいこの深い音色で曲を奏でてくれたらなと思う。
とりあえず今は、私とお腹の子の気晴らしに付き合ってくれると嬉しい。
このビオラでゆったりとした曲を弾くと、音色の心地よさから活発な子が寝てくれるから。
この子が産まれてからもビオラには優秀な子守歌を奏でてもらおうと考えている。
だから、この子が少し大きくなるまでは天宮家でゆっくりしてほしいと思っている。
『巫女姫が願うなら、もちろんここにいるわ。あなたも素晴らしい弾き手ですもの』なんて褒めてくれるビオラに感謝しながら、産み月までをなんとか過ごしていくのだった。
日中は現世の大屋敷で、朝と夕は幽世のお屋敷でと分けることで現世の生き物と幽世での精霊や付喪神のケガや穢れ払いと分けつつ対応していった。
だいぶゆったりと日々を過ごしていたが、季節が夏に入ったころには私のお腹はだいぶ大きくなってきていた。
日に日に中の我が子は元気に動き回り、お腹は重たくなっていく。
最近では足先を見ようと下を向いたらお腹が邪魔をして足先しか見えなくなっていることに気づいて驚いた。
お腹の子は順調に育っており、その成長は驚くほど速い。
神様の子どもで神様になる子でも、産まれるまでは人間と同じで母の中で育ち十月経つと産まれてくるのだとお母様が教えてくれた。
最近は歩くのもゆっくりになったし、たまに腰が痛くなる。
お腹を支えるために反っているので負荷がかかっているのだと、これも妊娠特有だと現世の邸で世話してくれる佳也子との白鷗の伯母様からの話だ。
白鷗の伯母様は希望を含めて三回も出産をしているので経験値が豊富。
今体のどこがしんどいかを理解して、的確なマッサージを施したり、吊った足を治すべくストレッチを手伝ってくれたりものすごく助かっている。
現世のお屋敷ではけがをした生き物がやって来ることも多いので治療した子たちがお屋敷で休んでいる間は希望の妹や弟がお世話をしてくれている。
二人とも生き物が大好きなので、鳥やイタチや狐にタヌキに猫など様々にやって来る動物たちを受け入れてお世話に励んでくれている。
私の治療を受けた後に二人に託すと最初こそ警戒していた動物たちは二人が、自分たちに優しいと分かると安心して身を任せるようになっていく。
天宮の大屋敷はそんなわけで現在生き物たちの療養地とかしているが、前からそんなもだったから気にしなくていいとお父様は時々白鷗家の年少組に混じって動物と戯れている。
たまにさすがに神様と戯れることにためらう子たちもいるけれど、小さな猫や鳥はお父様でも気にせずくっついていることがある。
そんなときのお父様はちょっと嬉しそうで、楽しそうだ。
朝と夕の幽世での付喪神の穢れ払いや付喪神の本体の手入れは、声を聴きとごけて迎えに行ってもらった子たちを丁寧に手入れをして穢れを払っている。
女学館で出会ったビオラみたいに汚れて、本来の力を発揮できなくなって付喪神としての存在を維持できないほど弱った子たちを助けている。
藤のおばあちゃんを通じていろんな所の声を聴けるようになった私は、声の届く範囲の助けてという声を逃さないように日々大切に過ごしている。
そして、女学館からは付喪神になっているビオラが送られてきた。
そこには音楽の先生のサインと共に、こう書かれていた。
「このままではまた埋もれて汚れてしまうので、学園長からの許可も貰ったので天宮さんの元へ送ります。あの時奏でられていたこの子がとても喜んでいたように感じたから。どうか、よろしくお願いします」
そんな手紙と共に来たビオラは日々手入れと共に音を出してもらえる環境に来たからか、さらに深い音色を伴う素晴らしい楽器となっている。
だから、いつかもっと私より素晴らしい弾き手と出会って思う存分付喪神となっているビオラらしいこの深い音色で曲を奏でてくれたらなと思う。
とりあえず今は、私とお腹の子の気晴らしに付き合ってくれると嬉しい。
このビオラでゆったりとした曲を弾くと、音色の心地よさから活発な子が寝てくれるから。
この子が産まれてからもビオラには優秀な子守歌を奏でてもらおうと考えている。
だから、この子が少し大きくなるまでは天宮家でゆっくりしてほしいと思っている。
『巫女姫が願うなら、もちろんここにいるわ。あなたも素晴らしい弾き手ですもの』なんて褒めてくれるビオラに感謝しながら、産み月までをなんとか過ごしていくのだった。



