アマテラス様のお屋敷を出て、高天原を改めてみるとそこには現世によく似た街並みが広がっている。
しかし、そこを歩くのは神様たちであり人はいない。
神様には神様のお世話をする神使たちもいるので、結構通りは賑わいを見せている。
「さぁ、ここには日が沈む前までしかいられないから。存分に堪能しよう」
安全が確立されているからか、佐彦様はのびのびと私を伴い通りを散策し美味しいからといちごあめを買ってくださり食べた。
蚤の市が催されており、可愛いと気に入った髪飾りも買ってもらった。
美しい反物もいくつも買いあさり、赤子用の玩具にデンデン太鼓や起き上がりこぼしを買ったりとまだまだ先のはずの赤子の物を多く見たかもしれない。
神様の世界ではなかなか子どもは授かりにくいもので新たなる神の子が居ると分かると皆祝いの言葉と共に、いろんなものをくれる。
「さぁ、この紐は強くて千切れることはない。子を産むときに括り付けて引けば、良い力逃しの道具になるよ」とか。
「さぁ、この布は肌触りもよく滑りも滑らか、赤子にも優しい、これで服をこさえておやり」と生地をもらい。
「この果物は甘くてみずみずしいよ。でも高カロリーじゃないから妊婦には最高なのさ。持っておいき」などなど、とにかく会えば買うより先に祝いだと物を渡されていくので買い物以上にお祝いの品でいっぱいになってしまった。
皆さんの気持ちがうれしくって、なによりお腹の子が歓迎されているのが嬉しい。
神人だとしても歓迎されて、お腹の子も歓迎されている。
どれだけ幸せなことか、自分がいらないといった扱いをされたからこそこれだけ楽しみされることが幸せだと感じられる。
そしてちょっとだけ羨ましい。
私も母には望まれていたかもしれない。
でも、父は望んでいなかった子だ。
義妹が可愛かったお父様、私は私を愛してくれてお腹の子まで愛してくれる素敵な旦那様と幸せになっているわと自慢してやりたい気持ちだ。
香風の君の事件の後、一ノ宮家はとうとう天宮家に敵対的買収を受けて家が没落した。
爵位を維持できず、侯爵家から子爵家まで降格した。
それでどうにかなるわけもなく、その後父は小さな家で一人寂しい老後生活を送っている。
それで私の気持ちが落ち着くかと言えば、そうでもない。
だからこそ二度と会わないくらいの感覚でいるのが良いのかもしれない。
「佐彦様、私あなたと出会えて、お嫁さんに慣れて幸せです」
そんな私の言葉に、佐彦様は笑顔で答えてくれる。
「こちらこそ、メノウが嫁に来てくれて幸せだ。父も母もあんなにお屋敷て一緒に過ごすのは初めてだよ。それもこれもメノウが居るからなんだ。メノウは天宮家になくてはならない大切な存在なんだよ」
佐彦様の言葉はまさにいつもの天宮家の様子そのもの。
しかし、それが私が来てからのこととは思っていなかったから少し驚いたけれど。
あの家で大切にされていることは分かる。
「はい。だから私はあなたの隣で、あなたと共に国を支える神人となりましょう。新たな次世代とも一緒に」
お土産でいっぱいになった私たちは、早めに牛車で戻ることにした。
高天原に来るときは私たちだけだったのに、帰りの牛車は温かなお土産でいっぱいで心も温かく満たされたまま今や帰る場所となった天宮の大屋敷へと帰宅するのだった。
次に高天原に遊びに行くときには、お腹の子が生まれた後に佐彦様と三人でまた通りの散策を楽しみたい、そう思った。
しかし、そこを歩くのは神様たちであり人はいない。
神様には神様のお世話をする神使たちもいるので、結構通りは賑わいを見せている。
「さぁ、ここには日が沈む前までしかいられないから。存分に堪能しよう」
安全が確立されているからか、佐彦様はのびのびと私を伴い通りを散策し美味しいからといちごあめを買ってくださり食べた。
蚤の市が催されており、可愛いと気に入った髪飾りも買ってもらった。
美しい反物もいくつも買いあさり、赤子用の玩具にデンデン太鼓や起き上がりこぼしを買ったりとまだまだ先のはずの赤子の物を多く見たかもしれない。
神様の世界ではなかなか子どもは授かりにくいもので新たなる神の子が居ると分かると皆祝いの言葉と共に、いろんなものをくれる。
「さぁ、この紐は強くて千切れることはない。子を産むときに括り付けて引けば、良い力逃しの道具になるよ」とか。
「さぁ、この布は肌触りもよく滑りも滑らか、赤子にも優しい、これで服をこさえておやり」と生地をもらい。
「この果物は甘くてみずみずしいよ。でも高カロリーじゃないから妊婦には最高なのさ。持っておいき」などなど、とにかく会えば買うより先に祝いだと物を渡されていくので買い物以上にお祝いの品でいっぱいになってしまった。
皆さんの気持ちがうれしくって、なによりお腹の子が歓迎されているのが嬉しい。
神人だとしても歓迎されて、お腹の子も歓迎されている。
どれだけ幸せなことか、自分がいらないといった扱いをされたからこそこれだけ楽しみされることが幸せだと感じられる。
そしてちょっとだけ羨ましい。
私も母には望まれていたかもしれない。
でも、父は望んでいなかった子だ。
義妹が可愛かったお父様、私は私を愛してくれてお腹の子まで愛してくれる素敵な旦那様と幸せになっているわと自慢してやりたい気持ちだ。
香風の君の事件の後、一ノ宮家はとうとう天宮家に敵対的買収を受けて家が没落した。
爵位を維持できず、侯爵家から子爵家まで降格した。
それでどうにかなるわけもなく、その後父は小さな家で一人寂しい老後生活を送っている。
それで私の気持ちが落ち着くかと言えば、そうでもない。
だからこそ二度と会わないくらいの感覚でいるのが良いのかもしれない。
「佐彦様、私あなたと出会えて、お嫁さんに慣れて幸せです」
そんな私の言葉に、佐彦様は笑顔で答えてくれる。
「こちらこそ、メノウが嫁に来てくれて幸せだ。父も母もあんなにお屋敷て一緒に過ごすのは初めてだよ。それもこれもメノウが居るからなんだ。メノウは天宮家になくてはならない大切な存在なんだよ」
佐彦様の言葉はまさにいつもの天宮家の様子そのもの。
しかし、それが私が来てからのこととは思っていなかったから少し驚いたけれど。
あの家で大切にされていることは分かる。
「はい。だから私はあなたの隣で、あなたと共に国を支える神人となりましょう。新たな次世代とも一緒に」
お土産でいっぱいになった私たちは、早めに牛車で戻ることにした。
高天原に来るときは私たちだけだったのに、帰りの牛車は温かなお土産でいっぱいで心も温かく満たされたまま今や帰る場所となった天宮の大屋敷へと帰宅するのだった。
次に高天原に遊びに行くときには、お腹の子が生まれた後に佐彦様と三人でまた通りの散策を楽しみたい、そう思った。



