「いや、それは、」
ほら、やっぱり二人も戸惑っている。澪さんはきょろきょろと視線を泳がせ、奈緒さんは頬をトントンと人差し指で優しく叩いている。
「まあ、美幸君はおいておいて、陽太君はどう思ってるの?」
「僕は、……今の気持ちは分からない……。」
自分の事なのに自分で感情が分からない。目線が合うのが恥ずかしいのは幼なじみとして変だよね。僕は下を見て数秒後にまた顔をあげる。
「そう。まあ大丈夫よ!何かあったら私たちに言って!かわいい陽太君のお願いだもの!」
二人はガッツポーズをしている。あまりの温度差に思わず笑みがこぼれる。それを見たら安心したのか二人も綺麗な顔を崩して連の面影がある接しやすい顔になった。
「大丈夫だった?」
あの後、三人で普段の話をしたり、連の話を聞いたりしてみゆ達が帰ってくるのを待っていた。そして帰ってきたら真っ先にみゆは近寄ってきて僕の肩を掴み顔を見ている。みゆの目はまるで一晩離れた幼い親子が再開した時のようだ。
「大丈夫だよ。」
僕は視線を少し逸らしてみゆと目を合わせないようにする。僕の反応を見てすぐに離れて買ってきたものを出す。
「これ、」
「これは!!」
みゆが離れたことによって心臓が落ち着いたけど渡された物を見ると顔の筋肉が緩む。それは気になっていた全然売っていないアイス!
「くれるの……!?」
「ああ、どうぞ。」
「わーい!」
久しぶりにこんなに喜んでいる僕を見て少しみゆの雰囲気が和らぐ。そしてみゆはゆっくり僕の頭に手を伸ばして一度だけのせてすぐに離れる。
「ねえー。私たちのは!」
「はいはい。」
そう言ってみんなで何気ない日常の雑談をして、奈緒さんたちのご希望の自慢用の写真を撮って帰った。
「二人ともありがとう!特に陽太!」
次の日、みゆは少し遅れると言われ康太と二人で教室に入ると、連はすごい角度でお礼をしてきた。
「大丈夫だよ。お姉さんたち優しかったし。」
「いや、あれは化けの皮だ!あれが剥がれた瞬間……!」
恐ろしい!と身震いをしている連。
「おはよう。」
みゆが入って来た。みゆにも連がお礼をしている。そしてみゆは僕を見つけた。
みゆが挨拶をしてきて答えると、手が伸びてくる。僕は反射的に体に力を入れて目をぎゅっとつぶる。だがポンと手を一度だけのせるとすぐに離れていった。
「あれー。いつもなら陽太!陽太!ってべたべたするのに珍しいな。」
連は独り言のように、でも僕に聞こえるようにつぶやく。確かに最近減っている。最初は自分の気持ちがバレてるか心配で何も言わずに距離を置かれて安心してた。でも今は、自分から目を逸らしたりして距離を取ったくせに少しだけ寂しい。
「陽太。一緒に帰ろう。
なあ、家に遊びに来ない?ちょうど高級なアイスを母さんが買ってて陽太にどうぞって。」
「行く!」
「だから康太、今日早く帰ったのか。」
帰り道、久しぶりの二人きりで緊張はするけど何とか話は続いている。
「本当に康太は一途だよね。」
そんな話をしながら、みゆの顔を横から見る。目が合わなければ綺麗な顔をずっと見てられるのにな。気が付くと手がみゆの手まであと少しで触れるところまで来ていた。そこでハッとなり手を引っ込める。なんで触れたいと思ったのだろう。自分の気持ちが分からない。
葛藤をしていると気が付けばみゆの家の前まで来ていた。久しぶりにみゆの家に入ると、相変わらずみゆに似て綺麗なみゆのお母さんが出てくる。
「陽太君!久しぶり!アイス、美幸の部屋に持っていくから待ってて!」
みゆのお母さんも僕が異常なアイス好きなの知っていてすぐに台所へ消えた。
「陽太。これ、前読みたいって言ってた漫画。」
「ありがとう。」
何もしないんだ。となぜか少し悲しくなっていると、急にみゆは後ろから抱きしめてきた。
「みゆ?」
自分の気持ちが分からない。なんでみゆにこんなに触れてほしいのか。なんでこんなに離れないでほしいのか。
「少し充電させて。」
みゆは僕の様子を見てるからか人前では触らないよな。みゆの久しぶりの体温、甘い匂いに抱きしめ返したくなる。
「ありがとう。」
離れていくみゆに胸が痛い。みゆは少し我慢してるように見える。するとみゆのお母さんが入ってきてアイスを届けてくれた。
「食べようか。」
美味しい高いアイスなのに、みゆに触れたすぎて味が分からない。食べながらも気が付くとみゆの手に手が伸びて止める。を繰り返している。
「あ、陽太!みゆ呼んできて!」
「はーい。」
昼休みの途中で告白のようで、抜け出したみゆを呼んできてほしいと言われ探しに行く。告白は多分、ここだよな。そう思いいるであろう場所へ向かう。でもいない。もう帰ったのかも。帰り道へ向かうとみゆらしき人がいた。
「あ、み、」
みゆはゴミ箱の前で何かをしていた。
ほら、やっぱり二人も戸惑っている。澪さんはきょろきょろと視線を泳がせ、奈緒さんは頬をトントンと人差し指で優しく叩いている。
「まあ、美幸君はおいておいて、陽太君はどう思ってるの?」
「僕は、……今の気持ちは分からない……。」
自分の事なのに自分で感情が分からない。目線が合うのが恥ずかしいのは幼なじみとして変だよね。僕は下を見て数秒後にまた顔をあげる。
「そう。まあ大丈夫よ!何かあったら私たちに言って!かわいい陽太君のお願いだもの!」
二人はガッツポーズをしている。あまりの温度差に思わず笑みがこぼれる。それを見たら安心したのか二人も綺麗な顔を崩して連の面影がある接しやすい顔になった。
「大丈夫だった?」
あの後、三人で普段の話をしたり、連の話を聞いたりしてみゆ達が帰ってくるのを待っていた。そして帰ってきたら真っ先にみゆは近寄ってきて僕の肩を掴み顔を見ている。みゆの目はまるで一晩離れた幼い親子が再開した時のようだ。
「大丈夫だよ。」
僕は視線を少し逸らしてみゆと目を合わせないようにする。僕の反応を見てすぐに離れて買ってきたものを出す。
「これ、」
「これは!!」
みゆが離れたことによって心臓が落ち着いたけど渡された物を見ると顔の筋肉が緩む。それは気になっていた全然売っていないアイス!
「くれるの……!?」
「ああ、どうぞ。」
「わーい!」
久しぶりにこんなに喜んでいる僕を見て少しみゆの雰囲気が和らぐ。そしてみゆはゆっくり僕の頭に手を伸ばして一度だけのせてすぐに離れる。
「ねえー。私たちのは!」
「はいはい。」
そう言ってみんなで何気ない日常の雑談をして、奈緒さんたちのご希望の自慢用の写真を撮って帰った。
「二人ともありがとう!特に陽太!」
次の日、みゆは少し遅れると言われ康太と二人で教室に入ると、連はすごい角度でお礼をしてきた。
「大丈夫だよ。お姉さんたち優しかったし。」
「いや、あれは化けの皮だ!あれが剥がれた瞬間……!」
恐ろしい!と身震いをしている連。
「おはよう。」
みゆが入って来た。みゆにも連がお礼をしている。そしてみゆは僕を見つけた。
みゆが挨拶をしてきて答えると、手が伸びてくる。僕は反射的に体に力を入れて目をぎゅっとつぶる。だがポンと手を一度だけのせるとすぐに離れていった。
「あれー。いつもなら陽太!陽太!ってべたべたするのに珍しいな。」
連は独り言のように、でも僕に聞こえるようにつぶやく。確かに最近減っている。最初は自分の気持ちがバレてるか心配で何も言わずに距離を置かれて安心してた。でも今は、自分から目を逸らしたりして距離を取ったくせに少しだけ寂しい。
「陽太。一緒に帰ろう。
なあ、家に遊びに来ない?ちょうど高級なアイスを母さんが買ってて陽太にどうぞって。」
「行く!」
「だから康太、今日早く帰ったのか。」
帰り道、久しぶりの二人きりで緊張はするけど何とか話は続いている。
「本当に康太は一途だよね。」
そんな話をしながら、みゆの顔を横から見る。目が合わなければ綺麗な顔をずっと見てられるのにな。気が付くと手がみゆの手まであと少しで触れるところまで来ていた。そこでハッとなり手を引っ込める。なんで触れたいと思ったのだろう。自分の気持ちが分からない。
葛藤をしていると気が付けばみゆの家の前まで来ていた。久しぶりにみゆの家に入ると、相変わらずみゆに似て綺麗なみゆのお母さんが出てくる。
「陽太君!久しぶり!アイス、美幸の部屋に持っていくから待ってて!」
みゆのお母さんも僕が異常なアイス好きなの知っていてすぐに台所へ消えた。
「陽太。これ、前読みたいって言ってた漫画。」
「ありがとう。」
何もしないんだ。となぜか少し悲しくなっていると、急にみゆは後ろから抱きしめてきた。
「みゆ?」
自分の気持ちが分からない。なんでみゆにこんなに触れてほしいのか。なんでこんなに離れないでほしいのか。
「少し充電させて。」
みゆは僕の様子を見てるからか人前では触らないよな。みゆの久しぶりの体温、甘い匂いに抱きしめ返したくなる。
「ありがとう。」
離れていくみゆに胸が痛い。みゆは少し我慢してるように見える。するとみゆのお母さんが入ってきてアイスを届けてくれた。
「食べようか。」
美味しい高いアイスなのに、みゆに触れたすぎて味が分からない。食べながらも気が付くとみゆの手に手が伸びて止める。を繰り返している。
「あ、陽太!みゆ呼んできて!」
「はーい。」
昼休みの途中で告白のようで、抜け出したみゆを呼んできてほしいと言われ探しに行く。告白は多分、ここだよな。そう思いいるであろう場所へ向かう。でもいない。もう帰ったのかも。帰り道へ向かうとみゆらしき人がいた。
「あ、み、」
みゆはゴミ箱の前で何かをしていた。
