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「ってことがあってね。」
「はあ、でも陽太からしたらみゆは意味不明な行動だな。」
連に説明が終わると、僕とみゆのことを知れたからか、少し目が柔らかくなった気がする。
「俺も聞いてはいたけど、最後の二人の話の詳しい詳細は初めて聞いたな。」
康太には当時も、今も、心配をかけていたけどそういえば、あまり説明はしていなかったな。
「康太、今更だけどありがとう。」
「いいえ。」
康太は僕の顔を見て、目を細めて口角を上げて目を輝かせて返事をしていた。
「何してんの。」
背筋の凍るような黒いオーラを感じて振り返ると、帰って来たみゆがいて、皆に向けるような笑顔なのに、いつもより、さらに目が、無。
「いやー。別に!三人の内緒!」
「ふーん。……陽太は教えてくれるよな?」
みゆはその怖い顔のまま近寄ってきて肩に手を乗せる。その瞬間、康太や連と触れた時とは違う、僕の心臓の早さにみゆの目が見れない。
「陽太、なんで教えてくれないの?」
心臓の部分を服の上からぎゅっと握って誤魔化す。でも顔も熱いからバレてしまう。みゆが覗き込んでくる気配がしたけど見れない。
「……陽太、何その反応。」
ただの幼馴染が変に意識してるって嫌われた?恐る恐る顔をあげる。
「ずるいよ……。」
みゆも自分の顔を大きな手で覆っていた。心なしか耳が少しだけ赤い気がした。
「あの、お2人さん。皆いるんですけど。」
その言葉でハッとなる。さらに顔が熱くなる。
「あ、ご、ごめんね!席に戻ろうかな!」
僕はみゆを置いて席に着く。顔の熱は冷めないためパタパタと手で仰いでいた。みゆはすぐにいつも通りのクールな顔になっていたけど。僕はあの後から頭から離れない。なんでみゆだけあんなにドキドキするのか。分からないけど僕は考えるのを諦めた。
「なー、少し相談に乗ってくれない?」
そう言って連は昼休みが始まったときにお弁当を用意しながら話しかけてきた。
「何?」
聞きながら座ろうとすると、みゆに手を掴まれて隣に座らされる。またあの感じが戻ってきてみゆに触られた場所が熱いけど、バレないように装う。
「俺、姉と妹がいるんだけど。最近さ、」
たまに聞く、連のお姉さんと妹さんは連を見れば分かるが、明るくて、強い。そして連はよく、いいように使われている。そして今回のお悩みは、お姉さんは浮気されて別れ、妹さんは失恋して、連は相当、八つ当たりをされたらしい。そしてその一つのお願いとして、「イケメンを紹介してほしい!」とのこと。
「あー、」
僕は顔を歪ませて笑うことしか出来ない。イケメンか、確かにいる。ここに二名。だが、
「大変だねー。」
「陽太、これいる?」
こんなに連が悩んでいるのにこの二人のマイペースさは異常だ。大好きなお弁当を食べる手を止めない康太と、いつも通り僕を甘やかすみゆ。
「おい!
なあ、陽太はどうしたらいいと思う?」
話を聞かない二人に諦めた連は僕に縋るように目を潤んで聞いてくる。
「うーん、どうしような。」
僕は両手で頭を抱える。それを見たみゆが頭に手を乗せる。
「イケメンはいない。そう言っておけ。」
僕が悩んでるのを見るのが嫌なのか、雑に答えを出す。
「いや、可哀そうでしょ。イケメンかー。」
「陽太、ありがとうな!
でもまあ、無理か。王子二人はメロメロだからなー。」
王子って康太とみゆの事だよね。康太は、恋愛かは分からないけど、お兄ちゃんにメロメロでしょ?みゆは?
「なに?」
僕の視線に気づいてこちらを見てきた。だが最近なんかみゆに対して心臓がうるさくて、いや、前からか。だから目を見れなくて逸らす。
「みゆも好きな人いるの?」
自分から言っておいてなぜか心が苦しい。自分でも自覚してない本音が溢れ出そうだ。
「……いるよ。」
胸が刺される音がする。唇を嚙みしめていつも通りを演じる。
「へ、へえー!意外!」
「……陽太は?好きな人いる?」
「いないよ。でも気になる人はいる。」
みゆだよ。そこまで言おうとして止まる。だめだ。みゆに迷惑をかけちゃう。みゆは好きな人がいるんだから。
「そっか。」
「あ、連、宮本君はいいんじゃない?かっこいいし、優しいし!」
重い空気を破るために連との会話に戻る。みゆの顔は見れないけど好きな人がいるみゆにとっては僕の気になる人など、どうでもいいだろう。
それから数日後、僕は少しだけみゆの距離感を戸惑ってしまった。だって好きな人がいるのにこんなにくっついてたらよくないよね。
「帰ろー!」
「あ、今日さ、俺の家で遊ばない?」
皆やっと授業が終わった!帰ろう!とざわざわしているとき、連は両手を合わせて頼んでくる。
「いいけど。なんで?」
「いやー。実はさ。」
康太は今日はお兄ちゃんがいないからか元気がなく、どうせ暇だから。と乗って来た。みゆは何も言わない。僕も暇だから乗っかる。
そして連の頼んできた理由とは、僕ら四人を撮った写真を見たお姉さんと妹さんが会いたいと頼んできたらしい。
「俺もさ、過去に貸しを作ってたからさ。断れなくて!
ごめん!お願い!!」
そう言われて僕らはそれぞれ色んな感情を抱え、連の家へ向かった。
「ってことがあってね。」
「はあ、でも陽太からしたらみゆは意味不明な行動だな。」
連に説明が終わると、僕とみゆのことを知れたからか、少し目が柔らかくなった気がする。
「俺も聞いてはいたけど、最後の二人の話の詳しい詳細は初めて聞いたな。」
康太には当時も、今も、心配をかけていたけどそういえば、あまり説明はしていなかったな。
「康太、今更だけどありがとう。」
「いいえ。」
康太は僕の顔を見て、目を細めて口角を上げて目を輝かせて返事をしていた。
「何してんの。」
背筋の凍るような黒いオーラを感じて振り返ると、帰って来たみゆがいて、皆に向けるような笑顔なのに、いつもより、さらに目が、無。
「いやー。別に!三人の内緒!」
「ふーん。……陽太は教えてくれるよな?」
みゆはその怖い顔のまま近寄ってきて肩に手を乗せる。その瞬間、康太や連と触れた時とは違う、僕の心臓の早さにみゆの目が見れない。
「陽太、なんで教えてくれないの?」
心臓の部分を服の上からぎゅっと握って誤魔化す。でも顔も熱いからバレてしまう。みゆが覗き込んでくる気配がしたけど見れない。
「……陽太、何その反応。」
ただの幼馴染が変に意識してるって嫌われた?恐る恐る顔をあげる。
「ずるいよ……。」
みゆも自分の顔を大きな手で覆っていた。心なしか耳が少しだけ赤い気がした。
「あの、お2人さん。皆いるんですけど。」
その言葉でハッとなる。さらに顔が熱くなる。
「あ、ご、ごめんね!席に戻ろうかな!」
僕はみゆを置いて席に着く。顔の熱は冷めないためパタパタと手で仰いでいた。みゆはすぐにいつも通りのクールな顔になっていたけど。僕はあの後から頭から離れない。なんでみゆだけあんなにドキドキするのか。分からないけど僕は考えるのを諦めた。
「なー、少し相談に乗ってくれない?」
そう言って連は昼休みが始まったときにお弁当を用意しながら話しかけてきた。
「何?」
聞きながら座ろうとすると、みゆに手を掴まれて隣に座らされる。またあの感じが戻ってきてみゆに触られた場所が熱いけど、バレないように装う。
「俺、姉と妹がいるんだけど。最近さ、」
たまに聞く、連のお姉さんと妹さんは連を見れば分かるが、明るくて、強い。そして連はよく、いいように使われている。そして今回のお悩みは、お姉さんは浮気されて別れ、妹さんは失恋して、連は相当、八つ当たりをされたらしい。そしてその一つのお願いとして、「イケメンを紹介してほしい!」とのこと。
「あー、」
僕は顔を歪ませて笑うことしか出来ない。イケメンか、確かにいる。ここに二名。だが、
「大変だねー。」
「陽太、これいる?」
こんなに連が悩んでいるのにこの二人のマイペースさは異常だ。大好きなお弁当を食べる手を止めない康太と、いつも通り僕を甘やかすみゆ。
「おい!
なあ、陽太はどうしたらいいと思う?」
話を聞かない二人に諦めた連は僕に縋るように目を潤んで聞いてくる。
「うーん、どうしような。」
僕は両手で頭を抱える。それを見たみゆが頭に手を乗せる。
「イケメンはいない。そう言っておけ。」
僕が悩んでるのを見るのが嫌なのか、雑に答えを出す。
「いや、可哀そうでしょ。イケメンかー。」
「陽太、ありがとうな!
でもまあ、無理か。王子二人はメロメロだからなー。」
王子って康太とみゆの事だよね。康太は、恋愛かは分からないけど、お兄ちゃんにメロメロでしょ?みゆは?
「なに?」
僕の視線に気づいてこちらを見てきた。だが最近なんかみゆに対して心臓がうるさくて、いや、前からか。だから目を見れなくて逸らす。
「みゆも好きな人いるの?」
自分から言っておいてなぜか心が苦しい。自分でも自覚してない本音が溢れ出そうだ。
「……いるよ。」
胸が刺される音がする。唇を嚙みしめていつも通りを演じる。
「へ、へえー!意外!」
「……陽太は?好きな人いる?」
「いないよ。でも気になる人はいる。」
みゆだよ。そこまで言おうとして止まる。だめだ。みゆに迷惑をかけちゃう。みゆは好きな人がいるんだから。
「そっか。」
「あ、連、宮本君はいいんじゃない?かっこいいし、優しいし!」
重い空気を破るために連との会話に戻る。みゆの顔は見れないけど好きな人がいるみゆにとっては僕の気になる人など、どうでもいいだろう。
それから数日後、僕は少しだけみゆの距離感を戸惑ってしまった。だって好きな人がいるのにこんなにくっついてたらよくないよね。
「帰ろー!」
「あ、今日さ、俺の家で遊ばない?」
皆やっと授業が終わった!帰ろう!とざわざわしているとき、連は両手を合わせて頼んでくる。
「いいけど。なんで?」
「いやー。実はさ。」
康太は今日はお兄ちゃんがいないからか元気がなく、どうせ暇だから。と乗って来た。みゆは何も言わない。僕も暇だから乗っかる。
そして連の頼んできた理由とは、僕ら四人を撮った写真を見たお姉さんと妹さんが会いたいと頼んできたらしい。
「俺もさ、過去に貸しを作ってたからさ。断れなくて!
ごめん!お願い!!」
そう言われて僕らはそれぞれ色んな感情を抱え、連の家へ向かった。
