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[“6月” 期待の目は、希望の証]

 『泉門』に代わるグループを作ることは、容易ではない。

 日本トップレベルの人気を誇ったグループを擁していた、
株式会社〈泉門〉には、世間から期待の目が向けられている。

 ファンへの対応、説明責任はしっかり果たし、観客の期待値を常に超えていこうとするストイックな姿勢。
 『泉門』に低評価をつける者のほうが、少ないのではないかと思われていた。
 そんな『泉門』というグループが解散しても尚、株式会社〈泉門〉は存続している。
 現状に対する推測により、『泉門』を超える新しいグループの誕生が待っているのではないかと噂されているのだった。

 必然的に、プロデュースする側であるマナにとっては、大変なプレッシャーがかかる。
 しかし、そのプレッシャーに屈する程、マナは弱っていない。
 水面下で新グループの計画は進んでいる。

 一方、マナは、新グループのメンバーについて、最低でも3人以上いることが望ましいと考えていた。
 選出方法について、粗方の構想はできている。

 ①に推薦。②にオーディション。③にスカウト。
 特に②については、開催するためには募集期間を設ける必要があり、数週間では実行できない。
 新グループへの関心や話題性は見込めるため、②は開催するために必要なことをピックアップしている。

(何か、足りないことがある気がするんだけど…)

「…さん!マナさん!」