おれは慌てて割って入り、そいつらの襟もとをしめあげている立石の腕を引っ張った。
「おまえ、空手の有段者だろ! こんなところでムダに使うんじゃないよ! その拳は誰かを守るためにあるんだろ!」
立石の腕の力が緩んだ。その隙に彼らは逃れて、バタバタ走っていく。けれども、そんなのにかまっていられない。立石はまだ怒りで息を荒げていた。
「くっそう……」
このままにしておくのは危険だ。どこかで頭を冷やしてやる必要があった。おれは立石の右手をぐっとつかんだ。
「美術室、行くぞ」
おれはそう言って、立石を引っ張っていった。美術室に着くまで、手を離さなかった。
「おまえ、空手の有段者だろ! こんなところでムダに使うんじゃないよ! その拳は誰かを守るためにあるんだろ!」
立石の腕の力が緩んだ。その隙に彼らは逃れて、バタバタ走っていく。けれども、そんなのにかまっていられない。立石はまだ怒りで息を荒げていた。
「くっそう……」
このままにしておくのは危険だ。どこかで頭を冷やしてやる必要があった。おれは立石の右手をぐっとつかんだ。
「美術室、行くぞ」
おれはそう言って、立石を引っ張っていった。美術室に着くまで、手を離さなかった。

