モニモンくんの旅行記


・【15 長野県を旅したよ!(1)】


問い1.道の駅オアシスおぶせはどういうお客さんも入場可能?
問い2.小布施で有名な果物と言えば何?
問い3.最終目的地はズバリどこ?

 今日はまず道の駅オアシスおぶせにワープした。
 何故か駐車場から歩いていく。別に車に乗ってきたわけじゃないのに。
 相変わらず駐車場は広くて、さすが2WAYから出入りすることができるだけある。
 というか小布施の街中が最終目的地として、道の駅オアシスおぶせへ一旦寄るのって、完全に新潟から車で旅行しているルートじゃないか。
 何でこんな車っぽい思考なのだろうか。旅行の計画を立てる時にグーグルマップを使用しているのかもしれない。
 澄み切った青空に、顔だけうしで人型の全身白タイツ状態の存在がまあ映える。この辺は緑も多いので、青・白・緑で目に良い感じがする。
 ただしその白がかなりの害悪なわけだが。害悪恰好している。
 モニモンくんは小躍りしながら、
「ここの道の駅は二階建てだモニ」
「というか一階が駐車スペースで、二階に売り物屋さんがあるって感じだね。ほら、周りにも露店があるよ」
 道の駅オアシスおぶせは本店舗以外にも、周りに露店というか、屋根のあるお店屋さんが二店舗ある。
 そこでも新鮮なフルーツが買える、いわば小布施はフルーツ天国なのだ。
 モニモンくんはキョロキョロと見ながら、
「プラムってなんだモニ?」
「小さな桃のような、原種の桃に近い感じなのかな。よく分からないけども、美味しいよ」
 するとモニモンくんはゲハゲハ笑ってから、
「よく分からないのに美味しいって言って食べるんだぁーモニー!」
「結構そういうところあるよ、人間は。これは何が原種でとかなんて考えないよ。カメラの構造も別に分からないけども使っているし」
 と僕がまた笑われそうなことを言ってみると、急にスンと真顔になったモニモンくんが、
「カメラの構造はモニモンも一切知らないモニ」
 と言って、宇宙人で相当な科学力を有していると言っても、個人差があるんだろうなとは思った。
 そりゃそうだ。人間でもカメラの構造が分かる人もいるし、プラムが何なのか分かる人もいる。
 モニモンくんはプラムを買っているわけだけども、僕に聞いたということはモニモンくんもプラムがなんたるか分からないということだろう。じゃあモニモンくんが食べる時は分からないまま食べることになり僕と一緒だ。じゃあゲハゲハ笑うの何か違うじゃん。ゲハ間違いじゃん。
 僕たちはお店屋さんをあとにして、歩道橋の階段をのぼった。
 この辺一帯は公園になっていて、散歩している方々も多い。それと同時にいつ来ても整備をしてくださっている方々がいて、頭がさがる思いだ。
 その階段をあがった先の歩道橋からそのまま本店舗の中に入っていける。
 中に入ると、売り場が大きく広がっている。小布施は大型観光地なので、商品がたくさんあるのだ。
 モニモンくんはオブセ牛乳の焼きドーナツを手に取って、
「これは美味しいモニ?」
「すごく美味しいよ、サクサクだし。容量も多くてお得な感じがする」
「二袋チェックだモニ」
 モニモンくんって買う時、チェックと言うほうだったんだと思いつつ、買い物を続ける。それとも今日だけなのだろうか、チェックって意識高い系の人みたいでちょっと嫌だなぁ。
 まあ二袋ということは僕の分も買ってくれているので、いいんだけども。そんなチェックを毛嫌いしなくてもいいんだけども。
 モニモンくんがふと、
「ここはどうしてこんな駐車場が広かったんだモニ」
「利用者が多いからだよ」
「地底人も来るということだモニ?」
「全然、全員地上出身だよ」
「航空機で乗りつけるとか、モニ?」
「そうじゃないよ、まあ大勢の方々が利用できるようになっているからね、またの名を小布施ハイウェイオアシスだから」
「オアシスって……実は砂漠の真ん中にあるモニ?」
「そっちじゃないよ」
 そんな会話をしながら、結局、小布施の街にも行くので、ここでのお土産はこのくらいにして、僕たちはまたワープした。
 場所は小布施の街の中心部、趣ある木造の建物が多く、昔からの街といった印象だ。
 だからってぼろっちぃ感じではなくて、ちゃんと洗練されて、観光然としている。
 このクオリティを保つには、やっぱりしっかりお金を掛けているんだろうな、と少し野暮なことを思った。
 歩道だけでもちゃんとしていることが分かって、歩道内に花壇があり、綺麗なお花が咲いている。
 モニモンくんも手のひら状態に戻って、その花壇との写真を撮りたがったほどだ。
 人型に戻ったモニモンくんがおもむろに、
「この街は何で財を成したモニ?」
「そんな聞き方。でも果物だよ、とある果物」
「果物ということは甘いモニ?」
「実は熱さないとあんまり甘み感じないかも、というか熱さないと食べないかなぁ」
「スイカだモニ」
「スイカではないよ、スイカほど生で食べたほうがいい食材は無いよ、スイカは野菜だし」
 と僕が普通に言ったところでモニモンくんは目を丸くしながら、
「スイカ! 野菜ですか! 本当に野菜ですか!」
 と語尾にモニをつけ忘れているということは、かなりの”本気”らしい。
 ここはちゃんと答えてあげるかと思って、
「木に成っていないものは全部野菜だよ、メロンもイチゴもそう」
「モニぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」
 単独の”モニ”もあるんだ、これはこれで本気なんだろう。
 モニモンくんはデカい声で、
「じゃあミニトマトが! 甘いのと! 同じシステムですか!」
「そのモニモンくんが思うシステムがよく分からないけども、まあ野菜でも甘い果実はあるからそういうことなんじゃないかな」
「すごいモニ……モニモンはもうスイカ以外の野菜を食べないモニ……」
「あぁ、ちょっと錯乱しちゃってる。いろんな野菜食べたほうがいいよ、普通に美味しいから」
「そ、そうだったモニ……」
 まあもうモニ口調に戻っているから大丈夫だろう。
 まずは小布施堂に入って、かき氷を頂くことにした。
 この小布施の名産品かき氷、意外と珍しいのではないだろうか。それこそかき氷って大体イチゴとかメロンとか、瑞々しいモノが乗っているイメージあるし。
 とは言え、甘いスイーツと小布施の名産品は本当にジャストフィットなので、あっても当然だけども。
 モニモンくんと僕は一個ずつ注文して、ゆっくり食べた。なんせかき氷なので。すごく美味しい。
 名産品、本当に甘いヤツは甘い。そりゃ何でもそうだけども、これは特に顕著だと思う。
 この種類ほどピンキリの差が激しい果物って無いと思う。全然違う。さすが本場。
 小布施堂を出て、次はソフトクリームが食べたいとモニモンくんが言ったので、アイスクリーム屋さんで有名な最終目的地に歩いて行った。
 趣のある庭というか中庭がある場所(コの字型の中庭)で、昔ながらの和菓子屋さんの部分と今風のアイスクリーム屋さんの部分があるといった感じだ。
 基本は竹風堂と言うらしいけども、こっちのアイスクリーム屋さんのほうは、この特産品をもじっているような名前が付いている。
 もじっているというか、どこかの言葉なんだろうか、英語をもじっているというか、英語でもそう言うことがあるのだろうか。僕は何も知らない。
 試しに軽くネット検索かけてみると、イタリア語らしい。竹風堂は日本語で、凍ったお菓子・ソレがイタリア語らしい。
 まあ語源より肝心のソフトクリームというわけで、僕とモニモンくんは勿論その味を選んで、もぐもぐ食べた。
 やっぱりねっとりとした食感がまさしくそれそのものといった感じで、素材を楽しめる味だ。
 きちんとソフトクリームの風味もあって、本当に美味しかった。
 お店から出るともう満足したのか、帰ると言い出したので、そのまま帰ることにした。






・『答え発表』


問い1.高速道路利用者
>早い人は最初の”2WAY”の時点でなんとなく分かったかもしれません。
 最後にハイウェイと言っているのがほぼ答えですね、問いの文がスマートじゃない&分かりづらい、のはご了承ください。





問い2.栗
>細かいヒントがいっぱい出ていましたね。
 問い3に繋がる部分なので、ちょっと多めに出しました。どのタイミングで分かったでしょうか。





問い3.竹風堂ジェラート・マローネ
>イタリア語に詳しいお方なら分かったのかな、と。
 基本はグーグルマップ併用ですね。
 





その他.
>私は小布施の街が大好きだ。ホスピタリティというか花壇まで整えているって本当に観光地としての気合いがすごい。
 でも何故かいつも小雨が降っている。タイミングが悪いのかもしれない。
 余談ですが、私は曇り男を自負していて、天気予報で晴れの日は曇りになり、雨の日は曇りになる傾向がある。
 あまり太陽が照っていないほうが車は運転しやすいので、車旅行の時はそれでいいかと思っています。
 また小布施に戻りますが、こういう街並みの世界で暮らしたかったといつも思っています。
 移住すればいい? まあそれぞれの生活があるというわけで。