つながり

 隣にはいつも秀星がいる。一日一日を大切にすごしても、時間はあっという間にすぎていった。惜しむ間もなく三月になり、卒業証書を片手に空いた手をつなぐ。
「賢太、卒業おめでとう」
「秀星も、おめでとう」
 大学は離れるけれど、未来はつながっていると思える。
 手を握り合って広い空を見あげる。青い空はどこまでも続いている。ふたりの時間もずっと続き、たくさんの人と出会う。すべてのつながりが唯一で、宝物になっていく。
「俺の特別はずっと賢太だけだ」
「僕の一番もずっと秀星だからね」
 笑みを交わして歩き出す。
 まだ見ぬ日々へと期待をいだいて。

(終)