『イングリッシュタイム、あちらの部屋に行きますよ』
ベビーシッターのアリーヤが、ルイとサラに声を掛けると二人は隣の部屋に連行された。
子供たちは昼間はナーサリーに通っているが、それとは別に土曜の夜はベビーシッターに見てもらっている。
その間、私と清一郎さんはオペラやミュージカルを見に行ったり、レストランに赴いて大人だけの時間を過ごしたりした。
アリーヤは日本語、英語、フランス語が話せるトリリンガル。言語の勉強にも良いと清一郎さんが雇った。
「職場でエチオピア料理の店を紹介されたんだ行くか?」
「はい」
トロントでは様々な国の料理が食べられた。私がかしこまったフレンチよりエスニック料理が好きと知ると私が好みそうなレストランを見つけて来てくれる。
隠れ家のようなレストランに到着すると、間接照明がゆらゆらと淡い光で迎えてくれた。
「素敵な雰囲気!」
ワクワクしていると、メニューが出てくる。
暗くて字が読めなくて眼を凝らす。
「なんだ? もう老眼か?」
清一郎さんがニヤニヤ笑いながら私を揶揄ってきた。
「私の方が若いんですよ」
「四歳だけな」
ベビーシッターのアリーヤが、ルイとサラに声を掛けると二人は隣の部屋に連行された。
子供たちは昼間はナーサリーに通っているが、それとは別に土曜の夜はベビーシッターに見てもらっている。
その間、私と清一郎さんはオペラやミュージカルを見に行ったり、レストランに赴いて大人だけの時間を過ごしたりした。
アリーヤは日本語、英語、フランス語が話せるトリリンガル。言語の勉強にも良いと清一郎さんが雇った。
「職場でエチオピア料理の店を紹介されたんだ行くか?」
「はい」
トロントでは様々な国の料理が食べられた。私がかしこまったフレンチよりエスニック料理が好きと知ると私が好みそうなレストランを見つけて来てくれる。
隠れ家のようなレストランに到着すると、間接照明がゆらゆらと淡い光で迎えてくれた。
「素敵な雰囲気!」
ワクワクしていると、メニューが出てくる。
暗くて字が読めなくて眼を凝らす。
「なんだ? もう老眼か?」
清一郎さんがニヤニヤ笑いながら私を揶揄ってきた。
「私の方が若いんですよ」
「四歳だけな」
