突然、彼に他己紹介される私。工場見学のガイドは三年目社員までなので来年度からは本社勤務になる。それにしても、彼の前ではしっかりした年上のお姉さんでいたかったのに天然だと思われていたようだ。
(それよりも、こ、恋人!?)
「待って、ライ君良いの? ストーカーを恋人にしちゃってるよ」
焦る私に彼は手を叩いて爆笑し出した。
「じゃあ、今度は俺に真夏ちゃんを追わせて」
「ふ、ふぁい」
妄想を超えたような夢のような状況に私は動揺していた。心臓の鼓動が小動物のように早くなっていて寿命が縮みそうだ。
明日も休日だから一緒にいたいというライ君のお誘いに後ろ髪をひかれつつ断る。明日は日曜日で親子クッキング教室を開催するので休日出勤だ。
♢♢♢
日曜日、私はいつも通りのジーンズ姿で出勤する。靴だけは彼氏からのプレゼントである白のドライビングシューズだ。
この靴は私にとってはシンデレラのガラスの靴。どこかで片方落としたら、きっとライ君が拾って私を見つけてくれるだろう。
親子クッキング教室は準備から楽しい。
小中学校にある調理室のような場所に、今日は二十組の親子連れが来訪予定だ。
(それよりも、こ、恋人!?)
「待って、ライ君良いの? ストーカーを恋人にしちゃってるよ」
焦る私に彼は手を叩いて爆笑し出した。
「じゃあ、今度は俺に真夏ちゃんを追わせて」
「ふ、ふぁい」
妄想を超えたような夢のような状況に私は動揺していた。心臓の鼓動が小動物のように早くなっていて寿命が縮みそうだ。
明日も休日だから一緒にいたいというライ君のお誘いに後ろ髪をひかれつつ断る。明日は日曜日で親子クッキング教室を開催するので休日出勤だ。
♢♢♢
日曜日、私はいつも通りのジーンズ姿で出勤する。靴だけは彼氏からのプレゼントである白のドライビングシューズだ。
この靴は私にとってはシンデレラのガラスの靴。どこかで片方落としたら、きっとライ君が拾って私を見つけてくれるだろう。
親子クッキング教室は準備から楽しい。
小中学校にある調理室のような場所に、今日は二十組の親子連れが来訪予定だ。
