(あれ? 二つストラップ買ったのバレてる?)
私はお揃いのストラップを買ったのが彼に露見していることに気が付き、途端に恥ずかしくなる。気持ち悪いとか、重いとか思われたかもしれない。それよりも、今、家の鍵を渡されたのだがどう言う事だろうか。
「この鍵は⋯⋯えっと、私に用心棒をして欲しいって事?」
「用心棒? 真夏ちゃんは相変わらず面白いな。これ、合鍵。いつでもウチに来て良いよ」
「そんな貴重なもの受け取れないよ。私が悪い奴で、帰宅したら金目の物を全部盗まれてたらどうするの? 流石に不用心だよ。私の事、よく知らないのに⋯⋯」
彼にとって私は昨日まで自分のシフト時間を狙って来る、ちょっと気持ち悪いストーカー的なお客さんだったはずだ。
そのような得体のしれない女に家の鍵を渡す彼が不用心で心配になる。
「涼波食品の三年目の社員、冬城真夏。工場見学のガイドを天職だと思ってる愛社精神旺盛な少し天然な女の子。早瀬ライの恋人」
私はお揃いのストラップを買ったのが彼に露見していることに気が付き、途端に恥ずかしくなる。気持ち悪いとか、重いとか思われたかもしれない。それよりも、今、家の鍵を渡されたのだがどう言う事だろうか。
「この鍵は⋯⋯えっと、私に用心棒をして欲しいって事?」
「用心棒? 真夏ちゃんは相変わらず面白いな。これ、合鍵。いつでもウチに来て良いよ」
「そんな貴重なもの受け取れないよ。私が悪い奴で、帰宅したら金目の物を全部盗まれてたらどうするの? 流石に不用心だよ。私の事、よく知らないのに⋯⋯」
彼にとって私は昨日まで自分のシフト時間を狙って来る、ちょっと気持ち悪いストーカー的なお客さんだったはずだ。
そのような得体のしれない女に家の鍵を渡す彼が不用心で心配になる。
「涼波食品の三年目の社員、冬城真夏。工場見学のガイドを天職だと思ってる愛社精神旺盛な少し天然な女の子。早瀬ライの恋人」
