音楽に合わせて踊るようにジャンプし続けるイルカたち。観客たちは皆楽しんでいる。イルカたちも辛い気持ちになってないと信じたい。
「次はどこ行きたい」
「タッチプールかな」
「ここはタッチプールないよ」
私はここに来てから、ライ君が館内マップが頭に入っているように案内してくれているのを思い出した。
水槽が割と高い位置に設置されてたりするここはファミリー向けというより、カップル向けの水族館。
(他の女の子を連れて来たことがあるのかな?)
これが嫉妬のような気持ちなのだろうか。彼にお客として憧れてただけの時はそんな気持ちは持っていなかった。
彼にとって私は一夜の相手で、この水族館デートはアフターサービスみたいなものかもしれない。水槽に映った彼と私を見ても、人が振り向くくらいカッコ良い彼と地味な私が釣り合っているようには見えない。
突然、ライ君が私の手のひらと自分の手のひらを合わせてくる。
「これでタッチ! ヒトデとか触りたかったの? 人の手で我慢してくれる?」
「我慢だなんて、とんでもない」
「次はどこ行きたい」
「タッチプールかな」
「ここはタッチプールないよ」
私はここに来てから、ライ君が館内マップが頭に入っているように案内してくれているのを思い出した。
水槽が割と高い位置に設置されてたりするここはファミリー向けというより、カップル向けの水族館。
(他の女の子を連れて来たことがあるのかな?)
これが嫉妬のような気持ちなのだろうか。彼にお客として憧れてただけの時はそんな気持ちは持っていなかった。
彼にとって私は一夜の相手で、この水族館デートはアフターサービスみたいなものかもしれない。水槽に映った彼と私を見ても、人が振り向くくらいカッコ良い彼と地味な私が釣り合っているようには見えない。
突然、ライ君が私の手のひらと自分の手のひらを合わせてくる。
「これでタッチ! ヒトデとか触りたかったの? 人の手で我慢してくれる?」
「我慢だなんて、とんでもない」
