私の父は時計コレクターで何千万円もの時計を何本も持っているが、ライ君と違って似合っていない。
ハイブランドを着こなすライ君の隣を歩くのに、アンバランスな格好をしていたら恥を掻かせてしまう。
靴売り場で椅子に座る私にライ君が色々な靴を持ってきてくれた。
まるで、気分はシンデレラだ。
「まだ、外は雪が残ってるから、滑らないようにヒールの低いブーツが良いかな。俺はこっちの白いレザーのドライビングシューズが似合うと思うけど」
「じゃあ、それにする!」
私はライ君が似合うと言ってくれた靴を選ぶ。
チラリと見えた値札に固まった。
(十七万円?)
予想を遥かに上回る値段。流石にこれは自分で買った方が良いだろう。彼が選んでくれただけで最高のプレゼントだ。
「待って、自分で払っ⋯⋯」
「このまま履いていきます」
あっという間にお会計されてしまっていた。ここで、現金を下ろしてきて彼にお金を渡したら変だろうか。彼のバイトに入っている日数と時間からを換算するとこの靴は給料の三ヶ月分だ。
(こ、婚約指輪と一緒じゃん!)
ハイブランドを着こなすライ君の隣を歩くのに、アンバランスな格好をしていたら恥を掻かせてしまう。
靴売り場で椅子に座る私にライ君が色々な靴を持ってきてくれた。
まるで、気分はシンデレラだ。
「まだ、外は雪が残ってるから、滑らないようにヒールの低いブーツが良いかな。俺はこっちの白いレザーのドライビングシューズが似合うと思うけど」
「じゃあ、それにする!」
私はライ君が似合うと言ってくれた靴を選ぶ。
チラリと見えた値札に固まった。
(十七万円?)
予想を遥かに上回る値段。流石にこれは自分で買った方が良いだろう。彼が選んでくれただけで最高のプレゼントだ。
「待って、自分で払っ⋯⋯」
「このまま履いていきます」
あっという間にお会計されてしまっていた。ここで、現金を下ろしてきて彼にお金を渡したら変だろうか。彼のバイトに入っている日数と時間からを換算するとこの靴は給料の三ヶ月分だ。
(こ、婚約指輪と一緒じゃん!)
