バイクのタイヤは硬い。相当な力と速度でナイフを投げなければ、パンクをさせる事はできない。
「に、逃げろ。この女、頭おかしいんじゃないのか?」
「狂ってるのは、人に迷惑を掛けてる貴方たちでしょ」
女は妖艶にクスクス笑いながら、逃げ腰の暴走族たちに言い放つ。
圧倒的な力とイキってるだけの人間が恐怖するような狂気が彼女にはあった。
「このバイク改造するのに幾らかかったと思ってるんだ⋯⋯」
震える声で島袋が呟くと、女は髪を色っぽくかきあげた。
「刑法261条で器物破損罪で私を訴えてみたら? 三年以下の懲役または三十万円以下の罰金に処せるわよ」
ジリジリと男たちに近寄りながら、彼女はクスクス笑いながら続けた。
「お金は燃やす程持ってるの。楽しそうだから訴えてみてよ。いつも迷惑を掛けている貴方たちが警察に駆け込んできたら、出頭してきたと勘違いされるかもしれないけどね」
島袋を中心とした暴走族の連中はつんのめりながら逃げて行った。ヤバい女を相手にした事に気がついたのだろう。
女が乱れた自分の制服を整えながら、俺に近づいてくる。
彼女は急に俺のシャツを掴むと胸ぐらをガバッと開けてきた。
「に、逃げろ。この女、頭おかしいんじゃないのか?」
「狂ってるのは、人に迷惑を掛けてる貴方たちでしょ」
女は妖艶にクスクス笑いながら、逃げ腰の暴走族たちに言い放つ。
圧倒的な力とイキってるだけの人間が恐怖するような狂気が彼女にはあった。
「このバイク改造するのに幾らかかったと思ってるんだ⋯⋯」
震える声で島袋が呟くと、女は髪を色っぽくかきあげた。
「刑法261条で器物破損罪で私を訴えてみたら? 三年以下の懲役または三十万円以下の罰金に処せるわよ」
ジリジリと男たちに近寄りながら、彼女はクスクス笑いながら続けた。
「お金は燃やす程持ってるの。楽しそうだから訴えてみてよ。いつも迷惑を掛けている貴方たちが警察に駆け込んできたら、出頭してきたと勘違いされるかもしれないけどね」
島袋を中心とした暴走族の連中はつんのめりながら逃げて行った。ヤバい女を相手にした事に気がついたのだろう。
女が乱れた自分の制服を整えながら、俺に近づいてくる。
彼女は急に俺のシャツを掴むと胸ぐらをガバッと開けてきた。
