「お前さ、あんなに好き好き言われて、
あんなにモロ態度に出てるのに、そこ疑うか?
どんだけ欲しがりなんだよ、キッショ」
「は、はぁぁぁ?」
「そもそもいつからって気づいてねーの?
お前の鈍感さ、マジビビるわ。
いつからって初めからだよ!こーんなちっこい頃から!
あいつの口癖、『真白可愛い、結婚したい~』だから。
マジキモイ!きつい!ほんとないわ!!
ありえん!それをずっと聞かされてる俺!
俺が一番可哀そう!!」
「な、ん、え……えぇ?」
「そもそもおめーだよ!とっくにお前も
理人のこと好きなんだから、
さっさとOKしとけよな。
何もったいぶってんのかしんねーけど」
「な、お、俺が、りーくんのこと好きだなんて
最近自覚したんだからしょーがないだろ!」
「はぁぁぁ?お前、あんな好き好きオーラだしとして
よくそんなこと言えるな」
「す、すき……オーラ?なんて出してない!
りーくんのこと、そんな目で見たことない!
ほんと、今日、ついさっき……好きって
自覚したんだもん……」
「おい、鈍感にもほどがあんだろーがよ。
自分の気持ちくらい自分で管理しろよクソが」
「はぁ?なんでおにぃに
そこまで言われなきゃなんないの?」
「てめーら二人が
こぞってウダウダしてっからだろーが」
そういうと、おにぃはドアの方を向いた。
「だってよ、理人。俺のセンスねー弟が、
お前がいいっつってんだよ。
グズグズ言ってねーで
さっさとケリつけろ、バーカ」

