二宮「河島の祖先は元々△△村の住民だったんだ。河島にはその血が流れている。なにかを成し遂げるために、イケニエを捧げるという血がね。河島が入院してから万葉は毎夜悪夢にうなされるようになった。河島が出てきて、自分が死んだあとも苦しめ続けてやる。イケニエを捧げろって。万葉は河島が死なないか確認するためにお見舞いへいっていたんだ。だけどある日、夢のお告げ通りに河島は自ら命を絶った。そのころからだよ、万葉の首に手の指の形が現れるようになったのは。その指の痕は日に日に濃くなっていく。それと同時に万葉は呼吸ができなくなってきて、本当に死んでしまう寸前までいったんだ。そんなとき、〇〇村にいる小さな子供が僕らが昔暮らしていて家の前で死んだんだ。遊んでいて足を滑らせてね。完全な事故だったけれど、それをキッカケに万葉の指の痕は少し薄くなったんだ。河島がかけた呪いは実在したんだよ」
僕は万葉の首にマフラーが巻かれていたことを思い出しました。
あれは呪いによって現れた指の痕を隠すためだったのでしょう。
篤「浩平をイケニエにしたのか!」
僕は万葉の首にマフラーが巻かれていたことを思い出しました。
あれは呪いによって現れた指の痕を隠すためだったのでしょう。
篤「浩平をイケニエにしたのか!」



