僕がよのみち あげはという名前に行きついたのは写真に写っている女性にあげはという名前がピッタリだと思ったからでした。

篤「よのみち あげはか。知らない人だな」

篤が顎をさすって首を傾げました。
僕はすかさずスマホを取り出してよのみち あげはという名前で検索をかけました。
〇〇村の都市伝説などが出てきますが、それらはすでに見たことのあるような内容ばかりで目新しいものはありません。

僕「もう少し周辺を調べてみればわかるかもしれないよ」

期待を込めてそう言い、なにもない家から外へ出ました。
さっきまでと同じうすぐらくて湿った空気が流れていますが、なんとなく外の雰囲気が違う気がして身構えました。
まさかまたあの3人組が戻ってきたんでしょうか?
しかし、ふたりして耳をすませてみてもなにも聞こえてきませんでした。