公園の入り口の方から声が聞こえてきてふたり同時に振り向きました。

男A「お、先客がいるぜ」
男B「なんだぁ? 男ふたりで、お前らなにしてんの?」
男C「ちょうどいいや、俺たち暇しててさぁ、お前ら遊んでくれねぇ?」

3人の手に木製バッドが握りしめられているのが見えました。
咄嗟に公園の奥へと走ります。
が、この公園は入り口以外の場所をフェンスで囲まれていて簡単に逃げ出すことはできません。
篤がフェンスに飛びついてガシャガシャと音を建てながら登り始めました。
男たちが広間を逃げていた僕にターゲットを定めて走り出します。

篤「バカ! なにしてんだ!」

篤の声が聞こえてきても振り向くこともできず前だけを見て走ります。
だけど途中で足がもつれてそのままつんのめってしまいました。
顔面から激しく地面に打ち付けられて激痛が走り、立ち上がるまでに時間がかかりました。
その間に一人の男が迫ってきていたのです。
僕に立ち上がるスキを与えず、バッドで殴り付けてきました。
僕はうめき声をあげて両手で頭部を守り、うずくまる他ありません。

篤「やめろ!!」
僕「篤、来るな」