僕「それって、このアパートを壊そうとすると不幸が起きるとか、そういうやつ?」
篤「どうせ嘘だろ。浩平はそのへん信じてたみたいだけどな」
錆びた外階段はいつ崩れ落ちるかわからず冷や冷やしました。
そうしてたどり着いたのは二階の角部屋です。
僕「事故物件っていうのはつまり、この部屋で誰かが死んでるってことだよね?」
篤「そうだな。なんでも10年くらい前に若い女性が殺されたって話だ」
僕「そ、そんなところに好き好んで暮らしてたんだ」
篤「ほら、最近そういうの流行りだろ? 事故物件住みますみたいなさ。あれを経験してみたかったらしい」
僕「へ、へぇ」
篤「顔色悪いけど大丈夫か?」
僕「大丈夫だよ、これくらい」
本当を言えば僕は怖いものは苦手で、事故物件と聞いてから冷や汗が止まりませんでした。
更にはこの古い建物の倒壊するんじゃないかという恐怖もあいまって、すでに帰りたい気分になっていました。
だけどそんなことを言えるはずもなく、篤が玄関チャイムを鳴らしました。
部屋の奥から安っぽいチャイム音が聞こえてきます。
だけどなんの物音も聞こえてこないし、人がいるような気配もありませんでした。
篤「どうせ嘘だろ。浩平はそのへん信じてたみたいだけどな」
錆びた外階段はいつ崩れ落ちるかわからず冷や冷やしました。
そうしてたどり着いたのは二階の角部屋です。
僕「事故物件っていうのはつまり、この部屋で誰かが死んでるってことだよね?」
篤「そうだな。なんでも10年くらい前に若い女性が殺されたって話だ」
僕「そ、そんなところに好き好んで暮らしてたんだ」
篤「ほら、最近そういうの流行りだろ? 事故物件住みますみたいなさ。あれを経験してみたかったらしい」
僕「へ、へぇ」
篤「顔色悪いけど大丈夫か?」
僕「大丈夫だよ、これくらい」
本当を言えば僕は怖いものは苦手で、事故物件と聞いてから冷や汗が止まりませんでした。
更にはこの古い建物の倒壊するんじゃないかという恐怖もあいまって、すでに帰りたい気分になっていました。
だけどそんなことを言えるはずもなく、篤が玄関チャイムを鳴らしました。
部屋の奥から安っぽいチャイム音が聞こえてきます。
だけどなんの物音も聞こえてこないし、人がいるような気配もありませんでした。



