玄関先で首を吊った女がいるんだとか

店主「それによぉ、よそ者からすれば田舎の人間関係はかなり窮屈になるだろうよ。自然の中でゆったりなんて言っても、結局は町内会ががんじがらめにしちまう。オレなんかは生まれてからずっとここに暮らしてるからなんとも思わねぇが、都会から来た人からすりゃあ、月一回の会合だってとんでもなく面倒なことなんだからよぉ」

確かにその通りだと納得してしまいました。
そしてふと思ったのが、首を吊った女ももしかしたら外から移住してきた人間だったのかもしれないということです。
しばらく店主さんと無駄話をしていると約束通り橋田さんがやってきました。
橋田さんは僕たちを見つけるとすぐに近づいてきました。

橋田「マスター、オムライスひとつ」
店主「またオムライスかよ。他の称Hンも注文しろよ」
橋田「オムライスが一番おいしいでしょ」
店主「バカいうなよ、オレの飯はどれもこれも一番うまいよ」

橋田さんはここの常連客なのでしょう、メニューも見ずに注文してお冷を自分で取ってきました。

橋田「なんか私だけ食べてごめんね?」
篤「いえ、俺たち腹は減ってないから大丈夫です。それより河島って人のことなんですけど」