その中でもイケニエ祭りがあったという。
人口の少ない村で日照りが続くと食べるものにも困る。それだけじゃなく、山にいる動物たちも食べるものがなくなってやせ衰えていく。
ひもじい思いをしたクマやシカは村へ出てきて人間が狩って食べるが、時に人間の方が食い殺されてしまう。
それを避けるために、山の作物がない年には小さな子供や70歳を超えた老人を山にイケニエとして捧げていた。
それが昭和が始まるまで続いていたのが、人がいなくなってしまった原因と考えているらしい。
昭和まで続いたイケニエ祭りについてはほとんどの人が口を閉ざし、その詳細はわからないままになっている。
が、確かにあったと、その人はひっそりと教えてくれた。

浩平の同僚が送ってくれた資料は移動中の新幹線の中で目を通しました。
△△村についての資料がなんの役に立つのかわかりませんが、珍しい記述だと思って送ってくれたのでしょう。

篤「本当に幽霊が出たのか?」
僕「ホラッシーの生配信? どうかな、あのくらいヤラセでいくらでもできるしなぁ」

正直あの動画に関しては信憑性は薄いと感じています。