今日は、アキの十二歳の誕生日。
 この日、私はアキを私の家に呼び出した。
 そして、私の部屋に入ってきたアオを、私は押し倒した。

 驚くアキを落ち着かせるように、私は彼の身体を優しく抱きしめてしてあげた。

「アキ、どうしてあなたが十二歳になるまで待ってあげたかわかる?」

 アオは微笑みながら答えた。

「あなたのことを、もう一度産んであげるためよ」

 アオはアキの身体の上に乗っかった。

「さあ、あなたの●●をたっぷり私のお腹の中に出しなさい。そして、もう一度私があなたを産んであげるわ」

「ソラもね、かつてはあなたみたいに両性具有だったの。だから、私がもう一度産んであげたのよ」

 両性具有の子供が生まれたら殺すというのは、白い仮面の女性とアオの約束だった。
 その者は禍をもたらすから、必ず殺せと言われた。

 アオは同族を殺すたびに心を痛めた。

 そして、ある時、思いついた。
 もう一度、産んであげればいいのだと。

 それから、両性具有のものは、十二歳の終わりまで、生きることを許された。

◇◇◇

 アキとミトの秘密の場所。
 僕は、いつものように、僕の身体の上に乗っかってきたミトに尋ねた。

「ねえ、ミト。どうして僕の上に乗っかってくるの?」

「だってアキくんはもうすぐ生贄になるでしょ?だから、わたしがアキくんをもう一度産んであげる。あなたの●●とわたしの●●が一つになれば、またあなたが産まれてくるんだって。わたしはアキくんが大好きだから、これからもずっと一緒にいたいのよ」

◇◇◇

 ミトの母親のウミは女性が好きだった。
 彼女は娘のミトが大きくなってくると、ミトに欲情してしまった。

 ウミは寝ているミトに口付けをするようになった。
 次第にウミはミトの唇の中に舌を入れるようになった。

 そして、ウミは、ミトを横向きにさせて────。