本番前の控え室は、ある意味、戦場である。
「はぅっ…! さすが、明良さんっっ麗しいです!!」
「ありがとう。田崎くんのオオカミもカッコいいわよ」
「カッコいい……くっ、俺はもう、天に召されても悔いはありません!!」
「真子先輩、動かないでください〜」
「あ、ごめん」
「頭巾の位置はこのピンを目安にしてくださいねぇ〜」
「わかったわ。ありが…ー」
「美久留ちゃん! 私、キューシート(音響や照明などのタイミングが書かれている紙)、な、失くしたかも…どうしよう…」
「えぇ! 美久留のコピーする?」
「蘭ちゃん、美久留ちゃん、大丈夫よ。そこのボードに貼ってあるのはなにかしら?」
「「あ!」」
慌ただしくも、笑みがあふれる、この時間が一番、オレを高揚させる。
最終チェックのため、ひと足先に衣装に着替え終わっているオレはみんなの状態を確認しつつ、舞台袖の方へと向かう。
「あ、夏生」
「燦太おばあちゃん、似合っているよ」
「…夏生に言われてもな」
「なにそれ。素直に受け止めてよ」
夏生は楽しそうにクスクスと音をこぼして笑う。
あれから夏生はずいぶん気楽な雰囲気になったように思う。ただし、ふいに眩しさを感じるキラキラっぷりは相変わらずである。
「燦太」
「うん。それじゃあ、幕の向こう側へ届けるとしますか」
𓂃 Let's get started.𓂃
「はぅっ…! さすが、明良さんっっ麗しいです!!」
「ありがとう。田崎くんのオオカミもカッコいいわよ」
「カッコいい……くっ、俺はもう、天に召されても悔いはありません!!」
「真子先輩、動かないでください〜」
「あ、ごめん」
「頭巾の位置はこのピンを目安にしてくださいねぇ〜」
「わかったわ。ありが…ー」
「美久留ちゃん! 私、キューシート(音響や照明などのタイミングが書かれている紙)、な、失くしたかも…どうしよう…」
「えぇ! 美久留のコピーする?」
「蘭ちゃん、美久留ちゃん、大丈夫よ。そこのボードに貼ってあるのはなにかしら?」
「「あ!」」
慌ただしくも、笑みがあふれる、この時間が一番、オレを高揚させる。
最終チェックのため、ひと足先に衣装に着替え終わっているオレはみんなの状態を確認しつつ、舞台袖の方へと向かう。
「あ、夏生」
「燦太おばあちゃん、似合っているよ」
「…夏生に言われてもな」
「なにそれ。素直に受け止めてよ」
夏生は楽しそうにクスクスと音をこぼして笑う。
あれから夏生はずいぶん気楽な雰囲気になったように思う。ただし、ふいに眩しさを感じるキラキラっぷりは相変わらずである。
「燦太」
「うん。それじゃあ、幕の向こう側へ届けるとしますか」
𓂃 Let's get started.𓂃



