イケメン転校生は平凡な俺を描きたい!?

「……これ、俺?」
「はい。ありのままの満さんです」

 ありのままって?
 いつも背伸びして、強がって、必死で走って、他人の視線に敏感で。
 本当は弱いところばっかりなのに。

「俺、こんな顔してんの?」
「はい。今の俺にはこんな風に見えています」

 創の声は、俺の耳に届くと優しくて蕩けた。

「必死に強くあろうとして、でもどこか儚げで。守りたくなる」
「……っ!」

 なんでそんなこと言えるんだよ。
 そんなの、まともに聞けねぇ。
 男に向けて言う言葉じゃないだろ。

「恥ずかし……」
「描いていると、モデルの人柄とか伝わってくるんですよね。嘘ではないです」

 創の眼差しは俺を真っ直ぐに突き刺してくる。逃げ場がない。
 その視線に触れるたび、胸が熱くなる。
 心臓がバクバクと速く脈打って、苦しい。
 こんなの……どうしたらいいんだよ。